Punta Arenas / Pingüineira
Patagonia - Chile











Punta Arenas ( プンタアレナス ) はチリ最南端部に位置する港町で、サンチャゴ・デ・チリからジェット機で約 4 時間で到着します.


Santiago de Chile から 1/14 の午前 7 時の飛行機に乗り、途中 Puerto Montt を経由して 11 時過ぎに Punta Arenas に到着.タクシーで予約していたホテルへ行って荷物を下ろし、旅行会社にペンギンツアーを申し込むため外に出る.真夏だというのに外はとても寒く、部屋の中は暖房が入っていて少しびっくり.耐寒具は充分に持って来ていたのだが、先の事を考えると少し不安な感じ.

だいたい何処の旅行会社も 16 時出発の $ 5,000 ( US$ 10 ) くらいだったので、ホテルの近くの店で初めてのスペイン語で悪戦苦闘しながらツアーを申し込み、また適当に歩いていると長距離バス会社の Fernandez バスターミナルからは、一日中ほぼ 1 時間おきに $ 2,000 ( US$ 4 ) でツアーが出ているのを発見.まあもういいやと思ってそのまま行く事に決定.

町の雰囲気は昔住んでいた北海道に何となく似ているような気もする.寒冷地の雰囲気が似ているのだろうか.車を見ていると無雪期にも関わらずスパイクタイヤを履いている車が結構居る.タクシーも町の規模からすると随分多い感じだが、良く見ていると乗合で使われているようだ.韋駄天スターレットなど日本専用モデルの車も走っていたので路駐の車を見ていくと、日本のカーディーラーのステッカーや JAF のプレートがそのまま付いている車も多い.日本からの中古車が地球を半周してこのような場所で第二の人生を送っている.不思議な感じだ.

16:00 に 9 人乗りのマイクロバスがやって来てそれに乗り込む.何ヶ所か寄って 9 席は全部埋まり Pingüineira へと向かう.原野の中の砂利道を走っていると、途中の草原ではダチョウに似た鳥があちこちに居る.1 時間半ほど走って海岸沿いの草原地へ着くとそこが Pingüineira ( ペンギン営巣地 ).途中何台も一緒に走っていた大小のバスも皆そこで止まる.このみちはここで行き止まりで、この何十キロにも及ぶ道は、ただペンギンを見るためだけに付けられたかと思うと感動すら覚える.今日も物凄く人は多いが、そんなに毎日世界中からペンギンを見にやってくるのだろうか.

入場料 $ 2,000 ( US$ 4 ) を払って敷地内に入る.ここからは遊歩道が設けられていて、営巣地の中を歩くようになっている.大体どのツアーも 2 時間ほど見物時間を取っているようだ.しかしとにかく風が強い、晴れては居るのだがじっとしていると寒いので歩くしかない.海沿いに暫く歩くと海岸でペンギン達が遊んでいる.遊歩道はいくつか分岐していて内陸の方へ向かうが、営巣地は草原の中に有りペンギン達は穴を掘って、それを巣としているようである.遊歩道のロープから 50 cm くらいのところにも平気で巣を作っていたり、人間の存在を端から無視して遊歩道の中にトコトコと入ってきたり、何と言うのか全く怖いもの無しのようだ.

園内に有るカフェテリアでコーヒーを飲んで暖を取った後、19:30 にバスに戻って再び 1 時間半掛けて Punta Arenas へ戻る.途中の草原では例のダチョウもどきの親子連れが走りまわっている.運転手はかなり親切なおじさんで、いろいろ止まってくれたり説明してくれたりするのだが、初日のスペイン語は殆ど聞き取り不能だ.21 時に町に到着、暖かそうなバーに入って晩御飯を食べる.食べていたらツアーで一緒だった人達もちらほらと入ってきた.大体みなさん行く所は似たような場所なのだろう.


2001/ 1/13-22

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