2005/ 7/ 1 - 31




2005/ 7/30(晴)
・6 時過ぎに電車に乗り高尾で甲府行きの普通列車に乗る.立川始発なのでそこそこ混んでいたがどうにか座れて甲府まで辿り着く.甲府からは松本行きに乗り換えるが、3 両編成なのでこれまた結構混んでしまう.この休日の午前の中央線は、特急あずさもそうだが、普通列車も山行きの人の専用列車状態となっている.中央線沿線はいろんな山があるのでぽつりぽつりと降りていくが、富士見駅でも 10 人くらい降りる.行く前のイメージでは何も無い無人駅を想像していたが、ちゃんと駅前商店街もあって普通の街だった.
・富士見パノラマスキー場の送迎バスに乗って富士見パノラマスキー場へ行く.夏季のスキー場という事でパラグライダー教室なんかもやっていたが、ここのウリは MTB コースのようで、マウンテンバイクの自転車がうようよいる.ゴンドラの切符を買って山頂駅まで行くが、ハイカーは自分達だけで、驚くべき事に MTB の人達が延々と列を作ってゴンドラを待っている.ゴンドラから下を見下ろすと MTB のダウンヒルコースが見えるが、岩も剥き出しの結構ハードなコースもあって生半可な技術では大怪我しそうな感じだ.MTB の人達も、まるでアイスホッケーのようなプロテクターをまとっているが、ああでもしないと確かに危ない感じだ.
・山頂駅に着くと空気が澄んでて気持ちが良い.来る前は 2,000m 弱だと未だ暑苦しいかとも思っていたが、涼しくて湿度も低く良い感じのハイキング日和だ.MTB のコースは初級者用と上級者用ダウンヒルに分かれていて、皆さんそれぞれのコースに飛び出していっている.あれも一回やってみたいものだ.
・入笠湿原では花祭りをやっていて、一般のハイカーの他に団体やら遠足やらで大賑わい.今までもいろんなところで、バスはガラガラでも現地は車で来た人達で大混雑というのに出くわしていたが、今日もそんな感じだ.花の季節には遅いような気もしていたのだが、実際にはこの季節でも随分といろんな花が咲き誇っていて、皆さん思い思いに写真などを撮っている.
・入笠湿原から入笠山頂までは 30 分の登りで、年寄りやら家族連れが手軽に登れるコースなのだが、暑さのせいかやたらと一人でへばってしまって情け無い.本来この程度はスキップしながら登れるくらいじゃないとやばいんではないだろうか.広い山頂も大勢で賑わっていて皆さんお弁当を食べている.今日は南アルプスはなんとか見えるが、北アルプスや中央アルプス、八ヶ岳、富士山などは雲が掛かっていて見えない.ちょっと残念な感じ.ただ、この付近だけは思い切り晴れていて、涼しい風も吹き周りを高山植物が全開で咲いていて一日中ころころ寝ていたいくらいの気持ち良さだ.2 時間ばかり呆けてから降りる.
・ゴンドラ駅まで降りて、下りのゴンドラに乗ると、真下のダウンヒルコースを駆け下りる MTB の人達がよく見える.こんな急斜面の悪路をよくぞあれだけのスピードで降りれるものだと感心する.下に着くと、レストハウス前の 2 つの大駐車場は満杯で、皆さんテントを張って、そこで食事をしたり自転車の整備をしたりしている.車のナンバーをみると西日本からの人も多く、どうやら MTB 好きの人達には結構有名どころのような感じだ.私の周りの自転車好きもどちらかというとロードレーサーの方だし、こういう本格的なマウンテンバイクはあまり街中では見ないが、集まるとこには集まってくるという感じだ.
・スキー場から富士見駅まで送迎バスで戻るが、駅前では子供祭りもやっていてナカナカ盛り上がっている.うちわを一枚貰い、高尾行きの普通電車に乗って帰る.これまた登山客ばかりの電車だったが、どうにか座れてる.今日は早起きだったので電車中では熟睡して帰る.

2005/ 7/29(曇)
・昨日の 19 時過ぎに弱い地震があったので、電車が止まる前にさっさと帰ったが、今日来てみると震度は小さかったにも関わらず、結構な騒ぎになっていたようだ.先週土曜日にちょっと大きめのが来て、それが尾を引いているのかも.
・週末の長野県の天気は雨.週末に天候が崩れるのはどうにかして貰いたい感じだが、先週も何処にも出掛けていないので、雨の中を強行できる場所を探す.入笠山といえば展望の良い場所として著名であり、天候の悪い日に行くのは勿体無い気もするが、距離的にも手ごろなのでそこに行く事にし、とりあえず準備をして寝る.

2005/ 7/27(晴)
・台風一過の言葉通りすっきりと空気が澄みわたり、この季節には珍しく部屋から富士山が霞み無くくっきりと見える.昼休みに外に出てベンチでコーヒーを飲んでいたが、東京の空とは思えない青さだ.明日も晴れるだろうにこういう日に会社に出るのはナカナカ辛いな.

2005/ 7/26(雨)
・台風が関東に接近してきて期待が高まるが、イマイチ雨も風も貧弱だ.しかし多摩川の鉄橋を越えるときに川を見てみると、かなり増水した濁流となっていて、上流部では結構降った感じだ.結局朝も昼も夜も傘を使わずに済んだが、大自然の猛威には逆らわないということで、今日はさっさと帰る事にする.
・今までファイルサーバー用に使っている Linux パソコンの HDD を RAID1 にすべく、1 ヶ月くらい前にミニタワーケースと PCI RAID カードを買って、そのまま放置していたのだが、日曜日に今までのファイルサーバーをばらして、HDD を RAID に組替えて新しいケースで組み立て直した.250GB の HDD を一旦バックアップしてそれを復旧させる作業を日曜の夜からやっていたのだが、今日会社から帰って漸く終了していた.以前のディスク構成では 100BASE-TX 接続での外部からのアクセスは、大体読み書きとも 80Mbps 程のスピードが出ていたのだが、新しく RAID にしてからは、他のハードウェアは変わっていないにも関わらず何やら動作が怪しい.読み出しは 60Mbps で殆ど変わっていないのだが、書き込みが 1Mbps が 1 秒、30Kbps が 2 秒を繰り返し、平均 300Kbps 程しか出ていない.以前に比べて速度は 1/300 まで劇的に悪化しており、イマイチ原因が分からない.ちなみに同一ディスク上でファイルコピーしても、信じられないくらい激遅なので LAN と PCI が競合している訳ではなく、単に HDD か RAID カードのいずれかに問題がありそうだ.OS も RedHat 9.0 から Fedora Core 4 に上げたのだが、これはあまり関係無いだろう.まあ読み出しが速ければ、どうにか使用に耐えれる事と、再びバックアップから復旧するのに 2 日間掛ける気力も無いので、とりあえず我慢できる間はこのまま放置しておこう.
・ファイルサーバーは VIA の EPIA600 オンボード CPU のマザーボードを使っていて、この CPU は同一クロックの Athlon に比べて処理速度が 1/20 程しか出ない激遅 CPU なのだが、Fedora Cora に OS を変えると信じられない事に体感速度が速くなった.今まで OS はバージョンが上がるたびに遅くなっていたし、インストールに 4 時間くらい掛かっていたので、動作が軽くなるというのは嬉しい誤算だ.

2005/ 7/24(曇)
・新宿に行って結局防水デジカメの Pentax OptioWP を買ってしまう.海や台風の撮影にはやはり防水は必須だろう.というか個人的には携帯電話やデジカメは全て防水仕様であって欲しいくらいだ.ついでに *istDs 用のレリーズケーブルも買い、次の花火に備える.

2005/ 7/23(曇)
・今日は調布市花火大会.先日買ったデジタル一眼レフで花火撮影にチャレンジすべく、昨晩からバッテリを充電して準備を整えていた.16 時半頃に地震がやってきたが、久々かなり大きくて、ラック式の棚が激しく揺れるので、倒れないように押さえ込んで事無きを得る.速報を見ると震度 4 くらいのようだ. ・花火大会が気になるが、隣の京王線で電車の音が全くしない.花火までに再開されるか気に揉んでいたら 30 分ほど経って動き始めたので、18 時過ぎに駅に向かう.ダイヤは乱れ捲くっていたので、とりあえず一番最初にやってきた各駅停車に乗るが、府中でも調布でも待ち合わせをせずにこの電車が一番先に布田に着く.布田からは皆さんにくっついてぞろぞろと歩き、20 分ほど歩いて多摩川の河原に着く.
・電車の本数が少ない所為か、開始直前に着いたにも関わらずどうにか河原に場所を確保でき、座った位置でカメラが目の前に来るように三脚を最短にして立てて花火撮影をしてみる.最初は 43mm レンズを付けていたが、河原に座った位置だと前の人の頭が入るので、135mm に交換して撮る.うっかりと忘れていたがデジタル一眼レフは換算焦点距離が 1.5 倍になるので 135mm だと 200mm 相当の望遠レンズとなってしまい、花火の一部をアップで切り取る構図となるが、まあ有るもので撮るしかないのでこれで良いだろう.最初は感度を ISO400、絞りを F5.6、シャッター速度を 1 秒で撮っていたが、撮影後の画像を見るとちょっと明るすぎるようなので、ISO200、F8 に落として撮ってみる.撮ってて気付いたが、花火というのは種類によって明るさが非常に大きく異なり、時々真っ白に写っていたりする.それとデジカメの背面液晶で撮影後に露出のチェックを行えるのは良いのだが、周りが暗闇で目がそれに慣れているのでやたらと明るく眩しく感じてしまう.
・花火大会を堪能して帰るが、帰りの電車もダイヤが怪しいので、最初に来た各駅停車に乗り、結局これが待ち合わせも無く聖蹟に先着する.部屋で撮った画像を見てみると、どれもこれもブレが激しく、花火の線が折れた針金のようにぐにゃぐにゃに写っている.三脚の足元がイマイチ不安定だったのと手でシャッターを切ったのが原因か.あと全体的に露出オーバー気味だ.被写体としてはナカナカ面白かったのでまたチャレンジしてみよう.

2005/ 7/22(曇)
・今週末はイマイチ体調も良くないし、天気も良く無さそうだが、最近買って読んだ旅行雑誌に刺激され、とりあえず会社帰りに青春18切符を買う.この夏のシーズンは切符の有効期限の 9/10 が土曜日だから、途中使い切れなくても最終日に無理矢理旅行に行って消化できそうだ.さてさて何処に行くのに使おうかな.

2005/ 7/20(晴)
・月曜の海の日で梅雨は明けたらしく、とりあえずは晴れた日が続いている.月曜に髪を切ろうと思ったら、床屋が休みだったので、今日は速攻帰って髪を切りに行く.今までは平日には切ったことが無かったのだが、梅雨が明けた以上休日は貴重なので、髪切りごときに休日を潰すわけにはいかない.先週は海に行ったから今週末は涼しさを求めて山だな.日帰りで行くとしたら谷川岳か夜叉神峠あたりかな.
・新宿ヨドバシでキャンプの写真を取ってくる.今回は Canon AutoBoy D5 を持っていったのだが、例に因っていつもの如く海に入るとシャッターが切れなくなる.いろいろ弄くっているうちに、普段は電源を OFF にしておいて、撮る寸前に ON にするとちゃんと撮れる事が判明したので、後半は大体思い通りに撮れていた.デジカメも持っていっていたのだが、例え海の中に入らなくても砂だらけになってしまうのでやはり海では防水カメラが必須だ.返す返す昨年夏に水死させた SONY U60 が惜しい.Canon AutoBoy D5 もとりあえずは動いているとはいえ、O リングがかなり劣化しているようで、フィルム交換時に蓋を開けると中に水が漏れており、ネジも何本か錆びていて、完全死亡する日もそう遠くはない感じだ.現在のところ防水水中カメラは Pentax OptioWP しか存在しないが、何となく買ってしまいそうな感じだな.撮りたいときに撮れなきゃ意味が無いんで、400 万画素もズームも要らないから、もっと安い水中カメラが出れば良いのに.

2005/ 7/17(曇)
・土肥の海水浴場は、浜辺に 3 箇所 6 つの露天風呂の他、一部が公園になっていて芝生が敷かれているので.今日はそっちで寝る事にする.芝生と砂浜の間には小さな温泉プールが有る事を昨日見つけていたので、入ってみようかと思って行ってみると、子供達がうようよ騒ぎまわっていたので諦めて予定通り芝生で寝る.昼過ぎの船で戻るので、海でちょっと泳いで露天風呂に浸かり、キャンプ場に戻ってテントを撤収する.私の場合はキャンプは殆ど登山のキャンプなので、こういうコンビニにも近くて場内にゴミ箱まであるキャンプ場というのは違和感有り捲くりだが、それもで電源やら専用流しが付いているようなキャンプ場を標準と考える人達には、全然設備の足りないキャンプ場らしい.管理人のおじさんも、ニーズに応えるべくシャワーを新装している最中だった.彼曰く、電源容量の問題もあるので、エアコンだけは勘弁して欲しいということだったが、キャンプに来てエアコン点けるというもの、私的にはちょっと想像を絶する.帰ってからネットでいろいろ見たところ、Be-Pal という雑誌が、この手のアウトドアの諸悪の根源らしい.
・船とバスで沼津に着くと、ちょうど小田急新宿行きの特急が止まっていた.私は帰りの新幹線回数券も持っていたので行きと同じルートで帰るが、小田急特急が沼津まで来ていたとはちょっと見過ごしたな.新幹線で東京まで行くよりも、小田急使った方が安くて速かったかもしれない.今度来る機会が有れば小田急も使ってみよう.
・東京から JR で新宿に行き、京王線に乗って帰るが今日は J リーグ開催日ということでやたらと混んでいる.今日の味の素スタジアムは花火大会もあるので、帰ってから行ってみようかと思っていたが、さすがに海の帰りは体がだるい.後で結果を見ると東京が横浜に勝ったみたいだが、43,000 人も人が入っていたみたいで、迂闊にそんなとこに行ったら人息でぶっ倒れたかもしれないな.汗と砂まみれのタオルと服を洗濯しまくって寝る.

2005/ 7/16(晴)
・7 時過ぎに部屋を出て、8 時半過ぎの新幹線こだま号に乗って三島まで行く.こだま号は 16 両編成でそのうち自由席が 11 両も付いているにも関わらず、三連休のためか新横浜で満員となってしまった.三島から沼津まで在来線で 1 駅乗って、沼津の駅前から港までバス.市内循環線は 100 円均一だった.
・沼津港から高速船に乗って土肥まで 55 分.そんなに激しくは混んでおらず、更に半分が途中の戸田で降りていく.11 時半に土肥に着き、港の直ぐ前にあるサザ波キャンプ場に行く.先週は散々キャンプ場を調べたのだが、伊豆半島に腐るほどのキャンプ場はあれども、オートキャンプ専用ではないキャンプ場はここだけしかない.ちなみに東京から 1 泊程度で行ける海水浴場のキャンプ場は、ここの他には茨城県の大洗キャンプ場くらいしか無い感じだ.キャンプ場の受付で、おじさんが歩いてきたのかと聞くので、船で来たと答えるが、同じ意味の質問だったようだ.曰く、今では殆どがオートキャンプで、歩きは 1 シーズンに 1 組くらいしか来ないとの事.私が今年のノルマを達成させてしまったようだ.自転車も殆ど来ないと言っていたが、最近はロードレーサーが多いので、彼らはキャンプ道具を積んで走るわけではないから、自転車キャンプも減っているのだろう.通常のオートキャンプ場は区画でお金を取るが、ここは車で来た人は区画で払って貰い、それ以外は頭数で払ってもらうという事.私の場合は 1 人 900 円のみで自転車でも同じ.バイクは + 100 円を駐車料金で貰っているとの事.但し車で来る人は歩き自転車バイクに比べて、3 - 4 倍以上の面積を占拠するので、区画で貰わないと割に合わないらしい.今日は歩きが私で、バイクが 2 組、車でも小型テントが 2 組みいて、意外に小さなテントが多かったが、それ以外の数組の家族のオートキャンプの人達は、移住してきたのかと思えるほどに巨大なテントを張って、その周りにタープを張り、メッシュのテントを建て、更にキッチン机も作り食卓も作り、焼き場も作っていて、よくぞそれだけも車に積んで持って来れたものだと感心してしまうくらい大掛かりにやっている.
・水着に着替えて海に行く.ここは水質は AA で最高という事だが、残念な事に砂が暗い茶色なので、あまり綺麗には見えない.しかし少し沖に浮かんでいる休憩台まで泳いでみると、確かに水に浸かっている部分が綺麗に見えて、水は全く濁りが無い感じだ.今日はまだ梅雨明け宣言前という事で、そんなに人は多くなくていい感じだった.浜辺に何箇所か置かれてある露天風呂に入り、一旦テントに戻って海岸沿いの温泉に入りに行き、スーパーで晩御飯を買ってキャンプ場に戻る.
・ここのキャンプ場は国道から近くて、車の音が気になるが、コンビにまで 50m くらいしか離れていないというのはポイントが高い.防虫スプレーも買ってきて晩御飯を作る.せっかく伊豆に来たという事で、スーパーで地元の魚を買ってきて、それを炭で焼いて食べるが、やっぱりこういうところで食べると随分と美味しく感じる.食べ終わって暗くなってきたのでテントに潜り込むが、やはり真夏の海岸のキャンプは暑い.当然シュラフは持たずに、バスタオルだけだが、それを下に敷いて上は何も被らなくても暑くてかなわない.車は減ったものの、22 時くらいまで海岸で散発的に花火で盛り上がっていて、やたらと賑やかな音が聞こえる.隣のテントも子供を 4 人連れてきていて、大騒ぎをしている.ちなみに隣はお父さんが火が好きなようで、昼間っから深夜まで延々と火を使って何やら作っていたりしていた.ちなみに一番小さな子供が、焚き火の中に枯草を入れてその度にお父さんに尻をめくって叩かれていたが、枯草を燃やす魅力は叩かれる痛さを上回るものらしく、5 - 6 回も枯草を燃やして叩かれて泣くというのを繰り返していた.

2005/ 7/15(晴)
・午前中までは週末の予報は雨だったのに、午後から予報をみると、九州が梅雨明けして関東も晴れるようだ.かなり適当な予報だ.昼に新宿で打ち合わせがあったので、行ったついでにビ券屋に寄り、明日のために三島までの新幹線回数券を買う.雨のつもりで全然準備はしていないが、まあ夏の海だから適当でも大丈夫だろう.会社帰りにダイソーでカメラの防砂用のビニール袋などを買って帰る.
・去年まで使っていた水中デジカメの SONY U-60 は昨夏に水没死亡し、次に買った Pentax optio S40 と水中ハウジングは、今年の GW に親にやってしまい、いつもの事ながら肝心の時に使える水中カメラが無い.かなり調子が悪くて 2 年ほど使ってなかった Canon AutoBoy D5 を掘り当てていじってみるが、どうにか動いてそうな感じだ.とはいうもののこのカメラって、海に持っていくと動かなくなるから SONY の U60 を買ったんだよな.大丈夫かな.新品買ったらいくらくらいするだろうかとネットで見ると、どうやら今年の春に製造中止になったようで、それまでは 24,000 円くらいだったのが、春に 1 万円くらいまで下がり、その後はこのような特殊カメラが辿る道という事で、今では新品が 4 万円くらいに高騰している.どう考えてもこれは 4 万出すカメラじゃないよな.Pentax optio WP が値下がりするのを待つか、それとも au の G'z One を買って一番安いプランに入ってカメラだけ使ってみようかな.

2005/ 7/14(曇)
・台風までやってきて、今週末はかなり天気が悪そうな予報が出ている.予定では伊豆辺りに海水浴に行こうと思っていたのだが、雨じゃ全然ダメだな.昨日、後輩が Be-Pal を買っていて、ナカナカ興味深い記事が有ったので私も買い、ついでに今日は青春18切符のムック誌を買う.伊豆がダメならお盆の実家辺りで海に行こうかという感じなのだが、この辺りの雑誌にその近辺が載っていたのでいろいろ調べてみる.その後ネットでもいろいろ調べてみるが、海と浜が綺麗かどうかは鳴き砂海岸であるかどうかが一つの目安になりそうな感じだ.鳴き砂というのは徹底的に海と浜が綺麗じゃないとそうならないらしく、またその鳴く組成からいって、砂の色は白系統になるらしい.つまり鳴き砂の浜は青い海と白い砂の組み合わせでのみ得られるということで、これを探していけば綺麗な海岸に出会える気がする.ネットで探し当てたいくつかの地図をみると、やはりというか当然の事ながら白砂且つ人口密度の薄い東北地方の太平洋側と山陰地方に集中して存在している.島根山口辺りも行ってみたい感じだな.
・更にいろいろ調べて行くと、福井の敦賀湾内に水島海水浴場というのがあり、いろんなページを見ても、青い海に浮かぶ白砂の砂州の島で、まるでモルジブみたいな感じだ.敦賀なんて交通の便も良いし、街中からも海岸からもかなり近いようなので、これまた行ってみたい感じだ.私も大阪に住んでいたときに若狭湾には何回も行っていて、かなり海は綺麗だと思うのだが、なんせリアス式海岸の全ての岬に原子力発電所が存在し、しかもやたらと放射能漏れの事故ばかり起こしているので、そのあたりだけがちょっと不安なところだ.水島海水浴場も目の前に原発が鎮座しているので、浜から景色はイマイチかも知れんなー.うーん、迷う.
・今日から google で地図サービスが始まったとの記事が出ていたので、早速どんなものか使ってみる.Yahoo 等の地図との最大の相違は、マウスでドラッグして範囲を変更できる事と、何よりも衛星写真モードが付いている事で、衛星写真で自分の家の周りなどをみてみるとナカナカ面白い.それにしても便利な世の中になったもんだという感じ.

2005/ 7/10(晴)
・昨日今日と聖蹟朝顔市をやっていて、駅前にやたらと人が多い.夏の旅行計画を立てるべく、時刻表を買いに行くが、7 月号がちょっと残っているだけなので、そろそろ 8 月号が出る頃なのかもしれない.8 月号が出たらそれを買う事にする.ついでにユニクロに行き、夏のシャツを何枚か買って帰る.
・デジカメはいくら撮ってもフィルム代が掛からないし、その場で結果が見れて面白いので、手元にあるレンズをいろいろ付け換えて部屋の内外をあちこち撮ってみる.JPEG 撮影時のモードが 2 つあり、鮮やかと普通があるのだが、カメラの背面液晶で見ると、鮮やかで撮った場合には Velvia も顔負けの派手な色に写るのだが、パソコン画面で見ると意外にそうでもない.この背面液晶はちょっとコントラストも高いし、撮影した画像確認をするときにはちょっと気をつけないといけない感じだ.
・Pentax は AF カメラでも比較的 MF がし易いと言われているが、一眼レフ撮影の 9 割以上で MF カメラの LX を使っていると、MF し易い AF カメラと言われる MZ-3 でもかなりきついと感じる.MZ-3 の場合には AF がかなりお馬鹿さんなので、MF で撮る機会も多いのだが、どうせ MF で撮るなら LX 使っとけば良かったと感じる事がしばしばある.*istDs もデジタル一眼レフの中では屈指の MF のしやすさという書き込みがネット中に溢れているが、私にとってはやはりきつい感じだ.但し AF を自動選択にすると意図しないところにピントが合うので、AF エリアを選択モードにして、AF で撮るのが一番まともに撮れるような感じだ.
・*istDs では換算焦点距離が変わってくるので、今までとレンズの選択が変わってきそうな感じがする.今まで標準は A50mm/1.4 或いは A50mm/1.7 の影に隠れて殆ど出番の無かった FA43mm がいい感じに使えている.いろんなレンズを取り替えて撮ってみてみたが、Tokina ATX 24-40mm/2.8 がどうやらレンズにカビが生えたか何かおかしくなっているようだ.レンズを付けてファインダーを覗いた途端、いきなり目の前に霧が掛かって見える.レンズを透かしてみてもよく分からないが、このフレアの出方は尋常じゃない.試しに LX に付けてみてもやはりファインダー内は霧が掛かっていて、別に CCD 特性に合わない云々では無さそうだ.仕方ない、これからは広角ソフトフォーカスレンズとして余生をおくって貰うしか無さそうだ.

2005/ 7/ 9(雨)
・今日は J リーグ開催日だ.私はよく写真を撮るが、一眼レフはフィルムカメラ、コンパクトカメラはデジカメでほぼ使い方としては間に合っている.一眼レフでデジカメが欲しいと思うシーンは 2 つほどあり、1 つはサッカーを撮る時と、もう一つは花火を撮る時だ.これらはとにかく失敗写真が 9 割以上占める為、ひたすら数を撮らないとダメで、バカスカとシャッターを押せるデジカメが欲しくなる.この前に等々力で川崎名古屋戦のサッカーを撮ったときには、ISO1600 のフィルムを使ったが、望遠ズームを使うときなどは真昼間でもそれくらいのフィルム感度が欲しくなるし、一眼デジカメは換算焦点距離が 1.5 倍になるという欠点があるものの、こういうスポーツシーンでは逆に利点となるのでなおさら魅力的だ.撮影途中で感度を好きに変えられるというのも美味しい.
・先週末にヨドバシの週末特価で、Pentax *istDs レンズセットがネット価格で 10 万を切り、店頭価格もそれより 5 千円高だったが、平日には再び元の値段に戻っていた.今週末もやるかなと思っていたら、先週末より更に安くなっていたので意を決して新宿に向かう.
・Pentax は昨日に *istDL が新発売となり、ヨドバシ店頭で盛んに販売をやっていて、今日はメーカー直送の販売員も多い.値段は微妙に *istDL が安く液晶もそちらが大きくて、しかも軽いのだが、いろいろいじった挙句に予定通り *istDs レンズセットを買う.レンズは腐るほど持っているのだが、いずれもフィルムカメラに適したレンズであり、デジタル一眼は換算焦点距離が伸びるという事で広角側が弱く、換算 28 mm 相当の 18 mm レンズなんて持っていない.レンズセットだと 18-55mm レンズが付いてくるのでちょうど良い感じだ.ついでに 2500mAH のニッケル水素電池充電セットと 512MB の SD メモリも買う.全部で 11 万 5 千円くらいしたが、ポイント還元が 2 万円分くらいついていた.
・帰ってから早速電池を充電し、いろいろといじってみる.Pentax ではここ数年に出たカメラは、ボディ側から絞りを制御する仕組みになっていて、絞りリングが使えないようになっている.先日販売終了した MZ-3 なんて、絞り優先時には絞りリングしか使えなかった訳で、絞りリングが使えないカメラと絞りリングしか使えないカメラを同時にラインナップしていたあたりに Pentax の販売施策の甘さがあるような感じだ.私は M レンズも一部持っているが、殆どが A 又は FA レンズなので、とりあえず絞りリングを A ポジションにして、ボディ側で絞り操作は可能になる.しかしボディ側で絞りを操作するというのは慣れないと非常に面倒な感じだな.ちなみに Pentax の最近の一眼レフは、露出モードが M、Av、Tv、P の他に数種類のピクチャーモードが付いている.ピクチャーモードというのは夜景モードとか人物モード、スポーツモード等などで、そもそも P モードがあればそういったピクチャーモードが何故に必要なのか良く分からないが、更に極めつけとしてオートピクチャーモードというものが付いている.これは自動モードであるピクチャーモードを更に自動で選んでくれるという、よくよく考えると全く存在意味の無いモードであるが、どうやらこれがウリらしい.私からすれば自動露出モードなんて、Av とプログラムシフトの 2 つだけ付いていれば、どんなずぼらな撮影から念入りな撮影までカバーできるような気もするのだが、店頭で売れるためにはそういう訳にもいかないようだ.
・早速買ったデジタル一眼レフを持って、大雨の中を味の素スタジアムに行く.買った初日に水没故障は嫌だが、今日持っていかないと何のために今日買ったのか分からない.18 時半に味の素スタジアムに着き、いつもの如く G2 自由席の空いている場所に座る.対ヴェルディ戦専用応援歌が延々と歌われているが、何だかどちらも点が入る気がしない.後半に相手が 10 人となるが、その頃にピッチ上に水が相当溜まっているらしく、ボールが突然止まったり、皆さんすべり捲くって殆ど試合になっていない.最後はやたらと押していて、応援も盛り上がるが結局 0-0 で引き分けて、大敗続きのヴェルディにアウェイで貴重な勝ち点を献上する.今日は大雨の中、アウェイの応援が殆ど居ない状態で 2 万 6 千人も入り、10 戦勝ち無しを脱出すべく応援も 90 分非常に力が入っていたが、このような結果に終わり、試合終了の笛が鳴ると同時に大ブーイングに包まれる.私の見たところでは石川、茂庭、土肥はかなり良かったが、あの FW じゃ全然全く点が取れる気がしないもんな.加地なんて、今日に限らずワンツーのパスが全く出来ないとこなんて、ちょっとチームを変わった方が良いんじゃないかいという感じだ.それにしてもあと勝てそうなチームなんて残ってないし、J2 落ちが視野に入ってきたという感じだ.
・帰ってからニュースを見ていたら、更に不快な出来事がニュースに出ていた.18 時頃に FC 東京の馬鹿サポーターが 200 人ばかりでヴェルディ応援席に煽りに行って、逆にヴェルディの女の子のファンにおちょくられて逆切れし、据え付け灰皿の上の皿を投げつけて、警官を含む 3 人に怪我をさせ、現行犯逮捕されたらしい.私もここ 2-3 年はゴール裏 1 階の馬鹿どもには近寄らないようにしているが、彼らは相手がヴェルディだと何をやっても愛国無罪になると本気で信じているらしい.この前もヴェルディの練習場に落書きして捕まってたし、本当に救いようが無い連中だ.試合後に勝てなくて暴れるのは良く聞く話だが、試合前に数を恃んで押しかけて行き、逆に玩ばれて逆切れするなんてどこか欠けてるんじゃねーのって感じ.

2005/ 7/ 6(曇)
・朝の電車が聖蹟に着いた時点でやたらと混んでいると思ったら、どうやら中央線が事故で止まったらしい.時々有るけど中央線事故があると唯でさえ混んでいる京王線が狂ったように混むから止めてもらいたいものだ.
・今日は等々力で川崎対東京の試合があるので、定時に速攻で脱出して南北線に乗って武蔵小杉へ行く.この地下鉄南北線や東急線はラッシュ時でもあまり混まない.都営大江戸線なんかもそうだが、新しく出来た路線というのは埼京線を除くとあまり人が居ない感じだ.武蔵小杉の駅でチケットを買い、コンビニでサンドイッチを買って直行バスに乗るが、着いたら既に試合は始まっている.アウェイ側はゴール裏の上下だけで立見でぎっしりなので、諦めて今日は 2 時間立見で行く事にする.
・雨上がりという事で両選手とも滑りまくってどちらも点が入らない.ハーフタイムになると、今日は西条秀樹ショーということで、200 人ばかりの小学生と西条秀樹が出てきて YMCA を歌いだした.うーん、YMCA を生で見るのは初めてだなー.スタンドも一緒に YMCA やっているうちに試合の殺伐とした雰囲気は無くなり、何だか一気に和やかになってしまった.
・FC 東京はここ 9 戦勝ち無しで、前々回の試合を見に行ったときには 2 点差が有りながらロスタイムに追いつかれて引き分けるというストレス溜まり捲くりの試合だった.先日の試合は見に行かなかったが同様にロスタイムに追いつかれて引き分けていた.もし見に行ってたら怒り捲くりだろうから行かなくて良かったという感じだが、今日は対戦相手が川崎なので、まあ負けても引き分けてもさほど腹も立たないということでやってきたのだが、結局 10 人相手に 0-0 で引き分けていた.ハンデを貰ってるんだから勝てよなって感じ.今週末は味スタで対ヴェルディ戦があるが、ここ 10 戦最弱の FC 東京とはいえ、2 戦で 14 失点の記録を打ち立てたヴェルディくらいしか勝てる見込みのある相手は居ないという事で、まあ見に行ってみようかな.

2005/ 7/ 5(雨)
・6 月は西日本は全然雨が降らなかったのに、7 月に入った途端大豪雨に見舞われているようだ.気象庁の統計でも、一回に降る雨の量は以前に比べて格段と増えており、降るときと降らないときの差が非常に激しくなってきているらしい.
・上高地の土砂崩れのニュースを探しているうちに、酷道のページをいろいろと発見してそちらの方にのめり込んでしまった.廃線や廃墟など廃が付くものにはマニアが必ず存在するが、酷道マニアも結構居るみたいだ.こういうマイナーな世界は、インターネットが普及するまではその存在すら世の中に知られていなかったのに、ネットで個人が情報を発信できるようになって、同好の士がお互いを見つけやすくなっていったに違いない.いろいろとページを見ていくと登山道国道や階段国道といった変り者は置いといて、マニアの聖地国道 418 号を筆頭に出るわ出るわで、こんなにも世の中暇人が多いのかという感じだ.いろんなページを見ていて気付いたのだが、私は 418 号は通った事は無いものの、その他の五つ星級の国道は殆ど制覇している.これは特に 10 年ほど前に大阪に住んでいたときに、カメラと三脚を積んで山の方に風景や天体の写真を撮りに行っていた為で、例えばツーリングマップルなんかには路面状況が書かれているものの、当時の普通の道路地図にはそのような事は書かれていない為、全くの不本意ながらそういう道に突っ込んで行っていた.その悪夢のような記憶はとてもじゃないが消えるものではなく、皆さんの HP の写真を見ていると当時を思い出して冷や汗が出てくるくらいだ.
・私が国道にとんでもない道があることに気付いたのは、松山から中村に抜ける際に、400 番台の国道を走ったときで、何故かほぼ 1 日にわたって車幅ギリギリガードレール無しの断崖路を泣きそうになりながら走った時が最初だ.四国の 400 番台は危険だとその時に学習したが、その後も三重や岐阜、福井、静岡で懲りずに何度も同じ目に遭っている.最悪だったのは岐阜から福井に抜ける国道 157 号で、比較的若い番号に加え、地図上では太い線で描かれているので完全にだまされてしまった.入り口が既にあぜ道状態で道幅が狭すぎて、国道ほぼ全線に渡って半日毎の交互通行になっている.ちなみに多くの HP では工事中による時間帯通行制限と勘違いしているが、あれは工事をやっているわけではなく、全線に渡ってあまりにも道路幅が狭すぎて、車両の行き違いがほぼ不可能なため、時間を区切って交互通行にしているだけである.落ちたら死ぬの有名な看板は記憶に無いが、極端に酷すぎる路面や路肩、国道の上を直接川が流れているという衝撃は今でもはっきり憶えている.車両と名の付く物はオフロードバイクとマウンテンバイクくらいしか行っちゃいけない道なのだが、それを幹線のように描く地図にも問題有りだろうな.もう一度行ってみたい気もするが、落ちたら死ぬの看板に偽り無く、かなり車が落ちて死んでるようなので、ちょっと腰が引けるな.未走破の 418 号は輪行で行ってみようかな.

2005/ 7/ 4(雨)
・会社帰りにフィルムを取って来て、部屋でスキャナで読んでみるが、曇空だと TREBI400 ではイマイチ色がくすんでいる.Velvia は晴れた日だと色がきつすぎるが、曇の時にはちょうどいい感じかも.しかしあれだけ撮ってナカナカ良いのは無いもんだなー.

2005/ 7/ 3(雨)
・新宿にフィルムを出してくる.ヨドバシカメラでは週末特価で Pentax の *istDs がレンズセットで 10 万を切っていて、買うかどうかかなり迷うが結局買わずに戻ってくる.後で高くなってから買ってしまいそうだな.デジタル一眼レフも普段は別に欲しくないのだが、J リーグを見に行くときだけはああいうひたすら枚数撮ってもコストの掛からないのが欲しくなるんだな.これで流行りの大黒でも来た日には買って見に行ってしまいそうだが、G 大阪は 9 月まで関東には来ない.それまで海外移籍するなよって感じ.

2005/ 7/ 2(晴)
・途中談合坂と諏訪では雨は降っておらず、期待が持てたが、新島々で降りると日まで差してきた.マイクロバスで再び説明を受けるが、昨日の土砂崩れで今日のバスは全面運休となり、帰りの便の予定も立っていない、タクシーは動いているとの事であった.一泊する人達は、我ら日帰り組を気の毒そうに見ているが、今日一日で土砂崩れが復旧できなければ彼らも同じ運命だろうと思うなー.いざとなったらタクシーでもいいかということでマイクロバスに乗って上高地に向かう.
・今日は正午に新釜トンネルが開通するが、行きは旧トンネルを通るので、今日一日で釜トンネルの最後と最初を体験できる.釜トンネル横の梓川が激流がしぶきを上げていて、かなり強烈だ.1 時間延着で上高地に入り、大正池で降りて散策路を歩き始める.大正池も普段は殆ど流れは無いが、今日は殆ど川と同じで思い切り水が流れている.水も濁っているが、さすが上高地だけあって、茶色の濁流ではなく、青白い濁りで汚さは感じない.大雨の予想であったが、彼のビギナーズラッキーに助けられて、思いっきり青空が広がっており、適当な河原でコーヒーを沸かして朝ご飯を食べる.
・のんびりとあちこち寄りながら歩いて行くが、大正池の端辺りで遊歩道に戻ろうとすると、遊歩道の上を黒い物体がのこのこと歩いている.去年に続きまたもや出たと思いながら全員でカメラを構えると、目の前を熊が悠々と遊歩道を歩いて去っていった.再び写真を撮りながらのんびりと田代池の方に歩いていき、開けた草地に出ると、またしても直ぐ横の草の中を熊がざわざわと何かしている.久々に晴れたので嬉しくて出てきたのだろうか.後輩はデジカメの動画機能でひたすらムービーを撮っているが、さすがにこれだけ近くの目の前に出てこられても、今朝 2 回目で、しかもこちらも 4 人もいるので気分的には余裕だ.さすがに熊パンチを食らうと唯では済まないだろうが、襲われる理由も無いしなー.
・バスセンターで今日の運行状況を聞くと、とりあえずマイクロバスが 14 時と 16 時に出るようだ.但し未だ状況が良く分からないので整理券は出せないとの事.タクシーの運ちゃんが溜まっていたので聞いてみると、上高地から新島々まで最初は 13,000 円と言っていたが、途中で新料金は 15,000 円に決定されたとか言い出した.通常期の料金は張り出されているが 11,500 円でチト怪しい.まあ、それでもいつもより 1 時間余分に走って 4,000 円アップなら彼らも結構まけてるんだろうな.バスだと 1,900 円だから 4 人だと倍くらい.まあ、こういう状況だから仕方ないか.
・明神まで歩き、明神池でふらふらした後、その前にある嘉門次小屋で岩魚の塩焼きを食べ、河童橋に歩いて戻る.今日は関東中部地方からの観光バスや定期バス、沢渡乗り換えの自家用車組が全滅しており、西日本からの高山から入ってきた観光バスしか来ていないので、信じられないくらいにガラガラだ.言葉も関西弁一色に染まっている.川沿いのテーブルでご飯を作り暫く呆けた後、バスセンターに向かう.16 時の切符と整理券が取れたのでバスに乗るが、窓口では泊まりの人が明日の切符を買おうとして、運行不明だから明日また来てくれと言われていた.
・帰りは今日開通したばかりの新釜トンネルを抜け、その後は思い切り寝ていたので記憶が無いが、目を覚ますと新島々に到着.電車を待つ間.ボケッと座っていたら、交通整理から帰ってきた土方のおじさんが何人か話しているのが聞こえる.長野県の田中知事はダム工事凍結を公約して当選し、県内の土木関係者から恐ろしく評判が悪いが、この土方の人達も田中知事の悪口を一通り話した後に、今日の土砂崩れの様子を話している.何気に聞いていたら、せっかく釜トンネルが開通して 30 分毎の交互通行が今日から解消されたにも関わらず、どうやら土砂崩れはかなり激しいようで、最低でも 2 ヶ月は復旧まで時間が掛かりそうだということらしい.白骨温泉経由の道路は大型車は入れないから、今年の夏の観光シーズンはダメかもという事だった.今日も山のように自家用車が上高地目掛けてやってきたが、それを帰すのに疲れたと言っている.上高地へ自家用車で行く場合は通常は 3,000 台収容の駐車場のある沢渡から低公害バスに乗り換えるが、例年夏休みには観光バスが釜トンネルから上高地まで数キロ数珠繋ぎになり、更に数十台でピストン輸送を行っている自家用車の人用の低公害バスも 8 時間待ちとか 10 時間待ちになるくらい上高地に殺到するわけだが、それらが完全にシャットアウトされるとなると上高地の観光施設も大打撃だろうな.それにしても今日は大雨の予想が晴天になり、朝から森の熊さんにも出会い、信じられないくらい人の居ない上高地を堪能できたのでかなりラッキーだったな.アルピコグループも、よくぞ土砂崩れの起きた日に迂回ルートをマイクロバスを確保してくれたものだ.
・帰ってから記事の写真を見ると確かに凄まじい崩れで、復旧は不可能だから対岸に新しく道路を作る等と書かれてある.2 ヶ月どころか半年か 1 年くらいダメなのかな.旅行会社の上高地ルートも、高山平湯温泉側から入るしかないから、旅程変更で大変だろう.穂高に登る場合には徳本峠を越えるか或いは新穂高温泉から西穂山荘を経て上高地に下り、そこから涸沢経由で奥穂に行くような感じかな.今年の穂高はかなり人が少なそうで狙い目かも.

2005/ 7/ 1(曇)
・速攻で会社から帰り、シャワーを浴びて準備をする.未練がましく長野県の天気予報をチェックするがやはり雨.上高地と山一つで接している富山県では大雨で洪水らしい.ということで完全に雨仕様の準備をして 21 時半過ぎに新宿に向かう.今日はいつもの後輩と去年尾瀬に一緒に行った別の後輩と一緒に行くのだが、彼は初のハイキングだった尾瀬では霜が融けて湯気の立ち上がる幻想的な尾瀬ヶ原に出くわした運の持ち主なので、今回も私はかすかに期待をしている.
・雨の週末だからバスもがらがらかと思ったが、1 台のバスにきっちりと全部埋まっていた.多客期はバスが何台も出ているが、少ない時期は少ないなりに本数も減るのでガラガラというわけにはいかないようだ.
・バスが出発して直ぐに運転士からの案内が入るが、既にご存知のとおり国道 158 号線が沢渡付近で掛け崩れを起こして通行不能となったため、新島々からマイクロバスに分乗し、白骨温泉経由で上高地に入りますと言っている.既にご存知ってあっさり言われるが、もちろん初耳だ.それにしても余程の豪雨が待ち受けていそうな感じだ.




2005/ 7/ 1 - 2005/ 7/31

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