2006/ 2/ 1 - 28




2006/ 2/28(雨)
・昼間、水道橋に打ち合わせに行った帰りに、新宿駅で青春18切符を買ってくる.2 月はホント何処にも出かけなかったから、3 月はこの切符使い切って出かけよう.ついでに事務所に戻ってから 3/20 の有給申請を出し、4 連休を確定させておく.それにしても有給休暇が余り捲くりだから、目立たないように適当に日をばらして有給申請して、3 月中に適当に 3 連休を何処かに作っておこう.
・パナソニックが PMA で一眼デジカメを発表した.元ネタはオリンパスの E-330 だと一目で分かるが、それにしてもかなりクラシカルなデザインで、長焦点レンズを付けると持ち辛そうな気もする.私が思うに世界初のシャッターダイヤル付きデジタル一眼レフではないだろうか.付属のライカレンズも絞りリングが付いているが、Four-thirds 規格だと、絞りはボディ制御で、実際オリンパスレンズには絞りリングは付いていない.ライツのこのレンズは、ニコンやペンタックスのような機械式絞りリングではなくて、リングに連動して絞り値の信号をボディに一旦伝達させ、ボディ側から絞りを制御するような仕組みになっているのだろう.パナソニックの初期の Lets note もそうだったが、松下ってこの一眼レフシステムのシャッターダイヤルやら絞りリングやら、ある意味極めてユニークな機能を盛り込むのが好きだな.その事業がこけても社全体で痛くも痒くもないからできるのかもしれないが、Lets note だって最初の数年間はただひたすら流行を全く無視して唯我独尊で頑丈さとバッテリ長時間化のみを追求した結果、今の地位があるわけだから、一眼レフも今は未だ色物でも 5-10 年後にはプロが使うようなものが出てくるかも知れない.
・松下といえば対するソニーも、この 3 月にミノルタから写真事業を譲渡されて夏に一眼レフを出すと発表していたが、それまでの空白の半年にあたる今現在は、ミノルタ一眼レフシステムが結構奇妙な状態に浮いている.現行製品のα-7D なんて叩き売りされているが、元々が高級カメラなので、同等価格帯になってしまった他社普及製品と比べると圧倒的に質感が良い.ヨドバシに行っていろいろ触ってみると、10 万円以下のデジタル一眼レフの中では、当たり前といえば当たり前だが、質感、ホールディング、性能、ファインダーの見え具合、動作挙動全てにおいて圧倒的に上回っている.何だか欲しくなってしまうけど、今更別システムを買ってお金を使うのも耐えられないので自制する.ボディと普及レンズはソニーが出るまで暫く販売が続いていそうな感じだが、いわゆる高級レンズは既に在庫調整も終わっているようで、新品は店頭には無く、中古品が狂ったように高騰している.中古屋のマップカメラなどを覗いてみると、先月まで新品が定価の 4 割引くらいで売られていたのに、今では同じモノの中古が定価を遥かに上回る値段が付いている.ペンタックスの☆レンズが消えた際も同様だったが、レンズというものは、安いレンズは生産中止で叩き売りになり、高級レンズは生産中止と同時に一気にプレミアムが付くような感じだ.ペンタックスもデジタル専用の新 DA レンズが発表されていたから、それと焦点距離のダブる 35mm 用 Limited レンズは生産中止間近な気がするな.明るい広角レンズは非常に使い勝手がよく、今使っている A28mm/2.0 なんてかなりボロボロになって、いつ壊れるか秒読み状態だから、とりあえず無くならないうちに 31mm でも入手しておかなくては.

2006/ 2/25(晴)
・録画用のパソコンがオリンピック関係の録画映像で満杯になっていたので、昨晩は寝る前に居間のパソコンにそれらのファイルを移動させておいた.今朝はそれらの録画を飛ばし飛ばし見ていたが、冬のオリンピックもナカナカ面白い.大体時差の関係で中継ではあまりまともに見ておらず、今までに観た競技といえばボード女子クロスと、何故か毎日やっているカーリングぐらいで、他の競技に関しては閉会式間近の今日になってようやく初めて見たという感じだ.バトルで戦うボードクロスや地味にナカナカ面白いカーリングも良いのだが、録画に入っていたアエリアルというのもかなり新鮮だった.フリースタイルスキーは生でも見たことがあるが、アエリアルの動きは殆ど人間業かとは思えず、しかも中国人ばかり出ている.早速ネットで調べてみると、競技人口は世界で 300 人ほどらしいが、まるでコメディ映画の機械人形のようで、どう考えても趣味でやるようなスポーツじゃないよな、という感じだ.しかもトリノでは夜中の吹雪の中でやってたから、個人的には結構インパクトは大きかったな.
・ネットでオリンピック関係を見ていると、昨日の日本初金メダルのフィギアスケートに関連して、イナバウアーという言葉が溢れていたので、それまた採点方法や荒川選手との関連なんかもいろいろ探してみる.私はフィギアに限らず踊り系はあまり興味が無かったのだが、映像を見ると実に優雅で美しい.日本では当然何度もこの映像が繰り返されているわけだが、ネットにあった ESPN の動画でも、外国のアナウンサーがイナバウアーと叫んでいたから、外国人にも印象深い技なのだろう.掛かっていた曲も CD を持っていたが、今まで気にして聞いた事は無かったが良い曲だ.ちなみに昨日 amazon ではこの CD の売上がいきなり 6 位に来たらしい.
・個人的には毎日やっていてナカナカ楽しめたカーリングだが、フジテレビが、NHK はカーリングなんてマイナーすぎる競技を中継するな、我らを見習え、とコラムで書いていたのを見つけた.昨日は会社で後輩達とカーリングをいろいろ調べて盛り上がっていた私からすると、コラムを書いた武田薫という脳が硬化し切った老人にあの面白さは分からないのは勝手だが、そういう事を公共の場で発信して恥ずかしくないのかと疑問に思ってしまう.ちなみに東京都のカーリング教室は恐るべき事に 9 月まで全て予約が埋まっていた.

2006/ 2/19(晴)
・最近、電気用品安全法の話題がやたらとニュースになっているので、髪を切りに行くついでに HARDOFF に行ってみる.この法律は施行は 5 年くらい前らしいのだが、今年の 4 月より猶予期間が切れて多種の電化製品がその対象となるとの事.最もダメージが大きいのが電子楽器らしいが、HARDOFF に行ってみると店内には電気用品安全法の注意書きがあちこちに貼られ、対象製品が軒並み安売りされていた.この分だと 3 月の最終週なんて 9 割引の在庫一掃セールになるんだろうな.しっかし、使えるものを長く使い、リサイクルでモノを大切にするという最近の風潮を真っ向から否定するこの法律って一体どんな意味があるのか謎だ.この法律で利益を受けるのは中古家電を北朝鮮に密輸出する業者だけだと思われるのだが、変な政治家が北朝鮮から金を貰って立法したのかと思わず疑ってしまう.下手すれば日本列島が不法投棄の山になるんじゃないかい.大体自分の部屋の電源コードの付いている電化製品も、ごく最近買ったやつ以外は PSE マークなんて付いていないから、これって売るわけにもいかずに金払って持っていってもらうんかいな.

2006/ 2/11(晴)
・今日は暖かかったので、府中の郷土の森まで多摩川沿いを歩いて行く.京王線に貼ってある百草園のポスターには、今年の梅の開花は 10 日ほど遅いとあったが、府中もそれくらい遅れている感じだ.多摩川は関戸橋近辺の左岸の護岸工事を行っていて、その説明の看板が出ていたが、大雨のたびに削れるのでコンクリートブロックを埋めて強化するらしい.まあ、そういう理由はあるのかも知れないが、ススキの生い茂った河原がコンクリートで固められるのはあまり気分の良い感じじゃないな.
・府中郷土の森は、暖かさの所為か随分と人出は多かったが、梅はやはり未だ咲いていない.奥のほうに 1 本だけ 5 分咲きの木が有って、皆さんその前で写真を撮っている.梅園が満開になるのはどう早くみてもあと 2 週間以上後のような感じだな.数十本だけ植えてある蝋梅がどうにか花をつけていたが、この季節は彩りが少ない.帰りにちょうど日が傾いてきて、多摩川でフライをやっている人達がシルエットになっていたので、先日買ったばかりの Tokina ATX120 で撮ってみるが、いやはや凄まじいフレアだ.最近の Pentax のズームレンズは画面内に太陽を入れても殆どフレアが出ないのに比べると、画面内に太陽が入って無くても画面が真っ白になってしまうこのレンズは、特にデジカメじゃかなり使用用途が限られる感じ.部屋に戻ってから撮った画像をチェックしていると、箱の奥底から掘り出して試しに持っていった M85/2.0 の描写も凄まじい.例え順光で撮っていても、木の枝なんてパープルフリンジ出捲くりで、木の枝が全部紫色になってしまっている.このレンズは中古では無意味に高い値段が付いているけど、デジカメじゃあ全く使用不可に近いな.今日は TAMRON の SP80-200 は持っていかなかったが、多摩川は中望遠の被写体に事欠かないから、今度はこのレンズでも持っていってどんなものか試してみよう.

2006/ 2/ 9(晴)
・会社帰りにふとマップカメラを覗いていたら、ニコンのフロアで若いお兄さんが newFM2 をさくっと買っていた.以前はこの店には Nikon FM 系がたくさん置いてあったのに、銀塩撤退発表以来かなりの勢いで売れているみたいで、今では在庫が殆ど空になっている.このお兄さんも選んでる余地は無い、みたいな感じで即決め即買いだったな.ペンタックスのフロアに行ってみると、なんと Tokina ATX120 がバルサム切れの注釈付きで 5,800 円で売っていた.この幻のレンズがこんなに安く置いてあるとはどういうことだと思い、店の人に出してもらう.バルサム切れってどんな感じですかと聞いてみると、貼り合せ面の接着剤が剥がれて、気泡状のものがレンズ上に見える状態だという事.マウント部からレンズを覗いて見ると、白っぽい模様がかすかに見える.私の Tokina ATX240 がこの状態が酷くて霧の中で撮った写真のように写るのだが、そこに至る過程上にあるようだ.ちなみにもう一本持ってる Tokina MF レンズの ATX90M も最近これが出だしていてちょっとやばめな感じだ.さて、明白に写りに影響のあるこの状態のレンズを買うべきか迷ったが、20 年前から結構気になってたモノだし、ジャンクに毛の生えた値段だという事で、とりあえず買ってしまう.また産業廃棄物的なモノが増えてしまったなー.
・部屋に戻って早速 *istDs に付けて試し撮りをしてみる.ズーミングは直進式でピント合わせ時に鏡筒前部が廻るということで、先日これまた大昔の古物を買った TAMRON SP 80-200 と同様だが、それに比べて遥かに小さくて軽いので気にならない.135mm/2.8 とほぼ変わらない大きさ重さは、F2.8 均一ズームの中では最軽量の部類に入ると思われるが、過去にもその後にも存在しない 60-120mm という私にとってはツボの嵌った焦点距離もいい感じだ.比較対照として PentaxA 135mm/2.8 と Tokina ATX 90mm で撮ってみてパソコンで画像を確認すると、バルサム切れの影響がもろに出ていて、なんというか非常に微妙なソフトフォーカスで美しい.ATX240 くらい真っ白になってしまうと手のつけようが無いが、この程度ならむしろソフトフォーカスレンズとして暫く使ってやろうという感じだ.メーカー修理はもう出来ないものの、ネットで調べて修理できそうな店も目星は付いたので、まああんまり気にしなくてもいいかなという感じ.

2006/ 2/ 1(雨)
・昨日 15 時からフジフィルムの決算発表があった.利益が予測を 76% 下回り、今後回復見込みが無いので、カメラ&フィルム部門の大幅縮小及び 5,000 人のリストラを行うとの事だった.元々世界に 4 社あったフィルム会社のうち、米コダックは真っ先にデジタル移行宣言を行い、西独アグファは昨年倒産し、コニカは 3 月をもって写真事業からの完全撤退.カメラも 5 社のうちキャノンはとっくにデジタル移行しているし、オリンパスはコンパクトカメラを細々と出しているだけ、ペンタックスは実質在庫処分だけだし、ミノルタは 3 月で完全撤退、ニコンも 1 月に大幅縮小で実質在庫処分だけみたいな感じだから、今回唯一残ったフジフィルムの大幅縮小で、カメラ、フィルム共にいきなり終わってしまったという感じだ.あらためてヨドバシの HP を見ると、コンパクトカメラをまともに売っているのはフジフィルムだけの状態だから、気付かないうちにフィルムカメラの家庭用用途は殆ど絶滅してしまったのだろう.会社帰りにヨドバシのフィルム売り場に行ってみると、当然ながら今の時点では普通にフィルムが山盛りに売られているが、あと 2-3 年もしたらフィルムで写真を撮るのは 1 本 1 万円くらいコストの掛かる高貴な趣味になってしまうのだろうか.デジカメの場合、ボディで描写が決定されてしまうので、フィルムカメラのようにボディはタダの箱で、フィルムとレンズだけで全ての写りが決定されるのとは根本的に異なるから、そのボディで写りに不満が有ったらボディを変えるしか選択肢が無い.挙句の果てに今使っているペンタックスのように、デジタル一眼レフで最安量販モデルしかラインナップに存在しない場合には、不満が有っても上位移行が出来ないわけで、どうにも身動きができないのが辛いなー.まあフィルムが有るうちにせいぜいたくさん撮って楽しんでおこうかということで、冷蔵庫の中には未だ 30 本くらい在庫があるにも関わらず、ついつい 10 本ばかり買い足してしまった.




2006/ 2/ 1 - 2006/ 2/28

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