2007/ 2/ 1 - 28




2007/ 2/25(曇)
・朝からどんよりとしている.今日は樽見鉄道か大正村明智あたりに行こうかと思っていたのだが、イマイチ気が乗らずに結局部屋でころころする.気が乗らないのは天候のせいもあるが、来週から使える青春18切符の存在も大きい.今までは青春18切符期間の前後でも青空フリー切符などを使って出かけていたが、今回の青春18切符は 5 回分で 8,000 円.1 回辺り 1,600 円の安さだ.今日行こうと思っていた樽見や明智は地方私鉄の区間が長く、大曽根からだと JR はちょっとしか乗らないのだが、それでも青春18切符を使った方が安くなる距離だ.来週以降行けば安くなるのにあえて今週行かなくても、という感じだ.
・というか片道 800 円で考えると 40-50 分電車に乗る距離だと、それだけで青春18切符の方が安くなってしまう.大曽根からだと蒲郡や中津川程度でも青春18切符の方が遥かに安い計算だ.というか 3 月は定期券を買うよりも青春18切符で通勤した方が遥かに安い人も多いだろう.青春18切符というと東京-大垣間の夜行電車が有名だが、今回は 3/18 にダイヤ改正があるため、青春18切符を買うとわざわざその電車の時刻変更のお知らせの紙が自動的に発行されるくる.が、世の中はそんな遠距離に行く人ばかりではなく、私のように日帰りで使う人もかなり多く、特に名古屋に来てから気付いたが、普通のおばさん家族連れその他もろもろが、週末になると買い物や観光のために京都に向かって民族大移動を起こし始める.そもそも 15 分間隔で 8 両とか 12 両の新快速電車があんなに混むのも参るが、検札でみんな青春18切符を差し出すのも異様だ.自分もこのシーズンに 1 度は行く予定だが、来週からの週末の京都は混みまくるんだろうな.

2007/ 2/24(晴)
・朝は晴れていたが、なんとなくころころしているうちに午後になる.給料も出たという事で大須に出かける事にする.大曽根駅でついでに青春18切符を買っておくが、私の後ろに並んでいた人も同じく買っていた.今まで使用開始日前に買った事はなかったのだが、今回はやはり 8,000 円という事でちょっと気合が入る感じだ.
・鶴舞に着いた頃には何だか曇ってきたが雨までは降りそうにない.そこから大須まで歩きあちこちの店を物色する.が、つい先日に DVD-SMulti を買ったばかりなのでイマイチ物欲が沸かず 2 時間ばかりふらふらするも結局手ぶらで帰る.デジカメの RAW 現像を始めてから今よりも速度の速いパソコンが欲しいのだが、私の持っている Mobile Athlon の頃から 2-3 年経った今ではアーキテクチャーが変わりすぎていて、速度アップの部品交換はできず、丸ごと買い換えるしかなさそうなのが辛い.CPU のソケット形状が変わるのは、どっちにせよ交換する部分だから良いとして、ビデオカードのスロットが AGP から PCI-E16x に変わり、メモリも DDR から DDR2 に変わっている.HDD の IF も IDE から SATA2 になっているから、光学ドライブとディスプレイ以外は今のものが転用できない.もうちょっと耐えられなくなってから買い換えよう.
・名古屋の交通ルールは左側車線に右折レーンがあったり不思議なものが多いが、今日もまた大須と鶴舞の間で奇妙な信号を見た.行くときにちょうど歩行者用信号が点滅し始めたので立ち止まったが、ふと前を見ると人が歩いて来ており、信号を確認すると青になっていた.帰り道にその信号を注視していたら、車道が黄色になる前に歩行者用信号が点滅をし始め、ここまでは一般的なものと変わらないものの、点滅が続いて赤が点いた瞬間に再び青に変わった.赤信号が点いている時間は 0.3 秒くらいであろうか.一体歩行者に何をさせたいのか全く不明だ.今度動画撮影機能付きのコンパクトデジカメを持ってきて撮ってやろう.

2007/ 2/23(雨)
・今日は朝は雨が降っていたが、夕方にはすっかり晴れた.一日中営業担当と外回りをしていたが、名古屋城の近くの広い道路で右折をする際に、運転していた彼が交差点で真ん中の車線で停車するので、何をやっているのかと聞くと、どうやらこの辺りも瀬戸へ行く道と同様に右折専用車線は左側にある構造になっているようだ.彼も埼玉出身で名古屋独特のの左側車線に右折レーンがある仕組みにはナカナカ慣れないらしい.教習所では右折の際には右側車線に寄れと言われたのに、名古屋じゃ左に寄って前方から来る直進者と右側後方から来る直進車両方を見ながら右折するってのは変ですよね.なんて言っている. 昔から名古屋の車の運転は左側から突然右に曲がるとかいろいろ言われており、名古屋人のマナーの悪さが交通事故全国一位の連続記録保持に貢献しているように受け取られているが、名古屋で左側車線から右折するのはマナーの問題ではなくルールの問題である事が最近漸く理解できてきた.
・部屋に帰って DVD-Multi ドライブを使えるようにするため、ネットでライティングソフトを探す.昨日までいじり倒してドライブが使えないのは BHA の変なソフトがビデオカードに悪さをしていると断定したので、それ以外なら普通に動くはず.というか私も映像、動画関係のソフトはいくつも持っているが、それら画面表示に厳しいはずのソフトでは全く問題は出ずに、本質的に画面描写と何ら関係ないライティングソフトで、メニュー画面如きに得体の知れない描画処理を行ってパソコンをリセットさせる BHA にかなり頭に来ている.探すといくらでもあるものでフリーのライティングソフトをとりあえずインストールしてみると、あっさりと DVD-Multi ドライブを認識して DVD-R の書込みも行えるようになった.めでたし.

2007/ 2/22(晴)
・先日買った NECSONY 製の DVD-Multi ドライブを取り付けた際に、ライティングソフトの BHA BsRecorder8 を立ち上げると WindowsXP が青画面になってリセットされるため、頭に来て今日会社帰りに外付けの IO-data 製 DVD-Multi を買ってくる.部屋に帰って中身をみると、なんとドライブは使えなかった NECSONY 製の同型番で、添付ソフトも BHA BsRecorder8 だった.当然ながら付けてみても同じ結果となる.いろいろいじっているうちに以前に使っていた 松下製のスリムマルチドライブと BsRecorder5 でも立ち上げるたびにパソコンがリセットされるようになり、最悪の状態となる.いい加減疲れてきたので諦めるが、リセットされる際に一瞬出てくる Windows の青画面のエラーコードを見ていると、ビデオカードに問題があるとなっているようだ.
・ライティングソフトとビデオカードに一体何の関係があるのか分からないが、試しにテレビ録画用のパソコンに BsRecorder8 を入れて外付けドライブを付けるとちゃんと動く.パソコン本体のスペックはテレビ録画用の方が遥かに劣るのだが、唯一ビデオカードだけは通常使用のパソコンが AGP Radeon9000 に対してテレビパソコンは PCI Radeon9250 で、若干ながらテレビパソコンが勝っている.とすると糞ソフトメーカーの BHA が、BsRecorder のメニュー画面如きに Radeon9000 だとハードリセットが掛かるような狂ったような描画を入れている可能性が大だな.とりあえず寝る.

2007/ 2/21(晴)
・犬山に行った際に久々 Ricoh-GR1 を持って行ったが、その時に中に残っていたフィルムを使い切ったので現像に出し、それが出来上がったので早速見てみる.と、驚いた事に最初の方に写っているのは昨年の冬に新潟に行った時のもので、その後に小田原城の桜の写真なんかも入っている.どうやら GR-1 には一年以上同じフィルムが入っていて撮りきってなかったようだ.
・ポジアルバムをいろいろ見ていくと去年は 1 年間でフィルムでは 36 枚撮りで 34 本しか撮っていない.多い年では 150 本くらい撮っていた事を考えると随分と少ない.デジカメでは一眼レフだけで 3,500 コマ撮っているので、コンパクトカメラで撮った分もも合わせると、今ではフィルムの 4 倍くらいデジカメで撮っている方が多い事になる.PENTAX の K10D も安定的に店頭に並ぶようになってきたので、そろそろ買ってやろうかと思っているのだが、そうなると今年はなおさらデジカメ比率が上がりそうな感じだな.

2007/ 2/18(雨/晴)
・昨日は雨が降っていて一日中部屋でごろごろ.今日も午前中は天気が悪く出かける気がしなかったが、午後から晴れてきたのでちょっと近場に出かける事にする.仕事で何回か行った犬山は電車で 1 時間くらいだし、よくポスターに出てくる木曽川沿いの犬山城の夕焼けもみてみたいので、地下鉄、名鉄に乗って犬山へ出かけてみる.
・犬山駅には 16 時頃に到着.犬山駅構内の観光案内所で市内地図を貰うが、国宝犬山城は 17 時までらしいのでとりあえずそこへ先に行く事にする.駅前からの道は歩道も無く車も多くて結構歩きづらいが 15 分ほどで犬山城に到着.名古屋から特急も頻繁に走っている事もあってかこんな季節で天気も良くなかった割には意外に人がいる.
・犬山城は非常にこじんまりとした城だが、冷暖房エレベーター完備の名古屋城と違って昔のままなので、お城の定番であるやたらと急な階段となっている.それを上っていって天守閣の一番上に行くと眺めが素晴らしい.
・17 時くらいになるとまだまだ人がいるのに、早くも城の門を閉めはじめたので急き立てられるように出て行く.木曽川沿いの道路に出るが、そこには岩盤むき出しの狭いトンネルがあり、そのトンネルのせいで一方通行となっている.車に気をつけながらトンネルをくぐって犬山橋の方へ向かうが、いい感じで日が落ちてきた.川岸の歩道に下りて歩くが、三脚を構えて落日と犬山城を狙っている人もいて、ポスターでよく見る写真はこの辺から撮ったような感じだ.この付近では木曽川は北東から南西方向に流れており、この季節だと落日の位置がちょっと北に寄り過ぎるので、冬至の日あたりの最も南に太陽が沈む季節の方がよりバランスが良くなりそうな感じだ.
・犬山橋へ行くと名鉄の電車越しに写真を撮ろうとしている人もいた.犬山橋は数年前までは鉄道と車の共用橋となっており、あの巨大な名鉄パノラマカーが車道の真ん中を爆走していたが、今は分離されて新しくて広い橋が隣に架かっている.広島に住んでいたときに車を運転していて隣を路面電車に走られると結構怖かったが、それより遥かに巨大なパノラマカーに並ばれてもかなり怖いだろう.
・今日は雨上がりで夕焼けが綺麗なので、犬山橋でも三脚を構えている人が居る.昨日の雨で木曽川は増水して濁っているが、この時間帯だと水の色は写らないので写真に撮ると綺麗に見える.私も今日は *istDs を持ってきたが 1GB のメモリをほぼ使い切る 95 枚ほど写真を撮った.桜の季節にもまた来てみたい感じだ

2007/ 2/12(晴)
・今日はちゃんと目覚ましで起き、シャワーを浴びて出かける.一眼レフはデジカメにしようかフィルムにしようか迷ったが、フィルムを GR-1 にして一眼レフはデジカメをもっていく事にする.青空フリー切符を買い、名古屋に 7 時半頃に着き、関西本線ホームに行くが、三連休の 3 日目ということで快速みえはさほど並んでいない.時間がちょっと早いのかも.次のやつあたりからはかなり混むのかな.
・多気で降りて紀勢本線新宮行きに乗り換える.ステンレスのキハ 11 と、鋼鉄塗装のキハ 11 の 2 両編成でステンレスの方にトイレが付いている.ローカル線ではキハ 40 系の方が古臭くて好きなのだが、キハ 11 もクロスシートが結構快適なのでさほど嫌ではない.今日は紀伊長島で 10:48 に降りて次の駅の三野瀬まで熊野古道の一石峠、三浦峠を歩いて超え、三野瀬 16:50 ので戻る予定だったが、列車の中で時刻表をみていると、行きの紀伊長島での 20 分停車を我慢して三野瀬まで行き、紀伊長島に歩いて戻って 16:11 に乗るのが時間の都合上も良さそうだ.というか熊野古道 8Km + 国道 4Km でどう考えても 6 時間も掛かるわけが無く、三野瀬なんて無人駅で時間が余った日には悲惨だ.ちなみに紀伊長島 16:11 発の列車は新宮発だが、紀伊長島の一つ手前の三野瀬駅を出るのは 14:19 で、驚くべき事に次の紀伊長島駅で 1 時間 44 分も停車する.一体どういう思考でこういうダイヤが組まれるの謎だが、三野瀬から戻るコースだとこの停車時間のおかげで紀伊長島発がちょうど良くなるのでまあいいや.
・行きの列車は紀伊長島で 20 分止まる予定だったが、遅れたために 10 分の停車となる.ここは特急停車駅だが駅前に店の一つも無く、小さなキオスクで昼ごはんを買おうとするが、結局ご飯代わりになりそうなものはアンパンしかなく、やむを得ずそれを買う.紀勢本線は多気から紀伊長島の一つ手前の梅が谷まで茶畑の中を進み、延々と川に沿って遡っていくが、梅が谷を出ると遥か高い山の上から海岸の紀伊長島まで 9Km を一気に降りていく.紀伊長島までくると茶畑は無くなりみかん畑が目に付きだす.
・熊野古道のパンフレットはいろいろあるし、関連 HP から今日のコースの地図を 2 枚印刷して持ってきたが、いずれも長島方面から歩くコースばかりで逆コースの案内は無い.三野瀬駅で降りていきなり行く方向が分からず、ちょうど通りかかった地元のおばさんに道を聞いて入り口を発見するが、今日一日あまりにも不完全なコース図と案内板には泣かされる羽目になる.
・まずは林道から山道にはいり、三浦峠を越えて道瀬の海岸に出る.ここまで写真を撮りながらゆっくり歩いても 45 分しか掛かっておらず、この先随分時間が余りそうだ.ひたすら透明な海の側で昼ごはんを食べ再び歩き始め、全くいい加減な案内板や案内図に悩みながら奇跡的に古道の取り付き口にたどり着いて、再び古道を歩き始める.砂浜の集落と集落の間を、古道は尾根に登って超えるのだが、眼下の海も空も真っ青で気持ちが良い.古里海水浴場、古里キャンプ場に出る.かなり時間が余りそうなのでここで 1 時間くらい昼寝をする.2 月の厳冬の海の筈だが、上着なんてとんでもないくらいの暖かさで、風に晒されて寝ていてちょうど良いくらいだ.
・古里は夏は賑わいそうな集落だが、この地図をみてここから古道に脱出する道が判れば奇跡といった感じのコース図を眺めながら岬の道を登っていく.眼下にみかん畑が広がり、その先に海と島々が浮かんでいて実に気分が良いのだが、のんびり歩くうちに道は行き止まりになってしまった.コース図の 1 枚に島の部分も載っていたのだが、地図上で見るしまと実際の島を同定し、どうやら集落から出るときに 1 つ手前の道を曲がってしまった事が判明.時刻は 14:30 で列車の時刻まで 1 時間 40 分あるが、念のために持ってきたバイク用の広域地図を見ると、熊野古道の長島側入り口は長島駅から 3Km ほど離れており、どうやらここから紀伊長島駅まで 7Km ちかくありそうだ.というわけでちょっと足を速めて古里の集落まで戻ってくるが、今日の天気と気温のせいで汗だくになってしまう.どこをどう見ても標識なんてどこにも無いが、簡単なコース図と遠方に見える国道 42 号線、紀勢本線などを見比べながら方角を修正しつつやっと正しい道に出る.長島方面から入る場合は、分岐場所でちゃんと標識があるので間違えないが、逆だとかなりきついな.1/25,000 の地図を持っていた方が安全なくらいだ.旧国道 42 号線を上って平方峠まで行き、そこから林道に入って一石峠を目指す.峠から下るときもガイド図には無い林道があちこちに分岐していて、かなり手厳しい.
・ようやく国道 42 号線に出て後は駅を目指すのみだが、あと 3Km で 40 分という事でもはや迷う事は許されない.今まで梅が咲いているのは結構見たが、国道分岐の場所ではなんと桜が咲いていた.いくらこの暖かさとはいえちょっと信じられない感じだな.さて、 ここからはガイド図に載っていないのだが、国道は駅から離れて通っているため、何処かで適当に街中に入らなければならないが、山に囲まれた港町は結構道が複雑だ.国道横に掘られた長さ 600m もの歩行者専用トンネルを通るが、さすがにこれだけ長いといつまで経っても出口が近くならない.トンネルを出てバイク用地図で再度位置を確認し、河口方面に曲がって橋を渡り、漸く駅の側までたどり着く.そういえば熊野古道は盛んに JR で宣伝していてパンフレットも置いていたりする割には、今日は誰にも会わなかったな.
・この駅で 1 時間 44 分停車していた列車は私が行くときに乗ったやつの折り返しだった.3 分前に改札をくぐってとりあえず列車に乗り、トイレに行ってほっと一息.かなり疲れたなー.2 両編成の 2 両目に乗るが、乗客は私と夫婦の 3 人のみ.ついさっき出て行った特急名古屋行きは満員だったのに各停はこれだから良いよな.帰りの時刻を調べるが、今日は絶対座って帰りたいので、いろいろ考えなくてはならない.多気で 34 分待って快速みえに乗るのが一番早く名古屋に着けるが、鳥羽、二見浦、伊勢市で既に満員になっている可能性がある.多気で 5 分後に出る亀山行きに乗って途中で快速みえに乗り換えると、それまでは確実に座れるが、松阪や津では絶対に座れないだろう.いろいろ調べてたら津までとりあえず行き、そこから伊勢鉄道がちょうど接続しているのでそれに乗って四日市まで行き、そこで快速みえに乗って混んでいたら次の桑名で各停に乗り換えると立っている時間は 10 分くらいで済みそうだ.ということで乗換えが多いのが難だがそれにする.
・多気は名古屋に来て初めて遠出した時に来た町で、その時には夕暮れと彼岸花が綺麗だったが、今回も紀勢本線の列車が多気に到着するときにちょうど日が山に沈んで、5 ヶ月前を髣髴させる美しい田園の夕景が広がっていた.なんというか相性が良い感じだ.多気からは鳥羽からやってきたキハ 11 の 3 両編成に乗るが、全て鋼鉄製車両なのでトイレが付いていない.ガラガラのクロスシートで足を伸ばし、津で降りて伊勢鉄道に乗り換える.これは予想に反して混んでいたが、ロングシート部が空いていたので座れる.4 つくらい乗った先の中瀬古駅で 1 人を残して全員降りて車内はガラガラとなって作戦通りだ.車両はイセ 101 という車番だったが、JR 東海のキハ 11 と全く同じ作りとなっている.ただ、車両が非常に新しく内装が綺麗だ.
・終点の四日市で降りたのは私を含めて 2 人だけで、長いホームを歩いて JR のホームに行く.この駅は線路はやたらと多くて数えたら 11 本もあるが、ホームはその真ん中あたりに 1 本あるだけで、近鉄四日市の巨大さと比べると非常に鄙びている.参宮線、関西本線は近鉄と併走しているのだが、近鉄が長い車両に乗客を満載して次々走っている横で、JR は短い編成に空気だけを載せて走っている.が、四日市からはその JR の例外の快速みえに乗るが、この列車だけは予想通り混んでいる.というわけで 10 分乗って次の桑名で降り、追い越される各停に乗り換えて再びのんびり名古屋へ行く.今日は昼ごはんとおやつに甘いものしか食べてないので、無性にしょっぱいものを食べたくなり、中央線のホームで例のごとく掻き揚げてんぷらきしめんを食べる.いつ食ってもここのきしめんは美味しいな.漸く帰り着いた感じがしてほっとする.

2007/ 2/11(晴)
・目覚ましはちゃんと鳴るが、むにゃむにゃしているうちに寝過ごしてしまう.紀勢本線は極端に列車の本数が少ないので、7:53 名古屋発鳥羽行きの快速に乗れなかったらアウトだ.とはいえせっかくの晴れの連休に 2 日も続けてころころするのもなんなので、ガイドブックなどを物色し、瀬戸に行く事にする.
・私の住んでいる大曽根からは瀬戸は、瀬戸電と呼ばれる電車で 1 本で行けるし、商談でも週に 1 回くらい行っているのだが、まともに観光はした事は無い.とりあえずラーメンを食べて大曽根駅に行き、瀬戸行きの電車に乗って瀬戸まで行く.
・瀬戸といえば瀬戸物が一般名詞になっているくらいの陶器で有名な町で、駅前や駅のそばにやたらと立派な記念館のようなものがある.駅前には陶磁器屋さんもあって、結構多くの人が観光に来ている.瀬戸蔵という名のセンターに入ってみると、一回では売店と食堂の他に陶器の雛人形の絵付け体験が行われており、家族連れでやたらと混んでいる.2 階は資料館になっていたので 500 円払って入る.名古屋城の資料館などでは、江戸時代以降がメインだし、せいぜい遡ってもそれより数十年前の室町後期からの歴史しか無いのだが、ここはさすが瀬戸物の本拠地だけあって、旧石器時代からこの地で作られた陶磁器と道具がずらり揃っている.お年寄りのボランティアと思われる解説者がいろいろ説明してくれるが、彼らの若い時代には日本からの輸出品目のメインであった品物であるし、そもそも今でも数多くの窯がこの付近一帯で現役で稼動しているのだから、なんと言うのか厚みが違う.私が乗ってきた瀬戸電の旧駅舎や電車も保存されていたが、これも元々は人間ではなく、瀬戸物輸出のために作られた鉄道らしい.昨年正月に伊予内子のろうそく御殿でも感じたが、昭和期に全盛にあった業種の資料館というは、未だに技術も残っているのでリアリティがあって良いな.
・昭和のリアリティといえば、この街には陶器の道などいかにも風情を感じる街角があるのだが、それよりも最初に商談で訪れた時も、今日またあちこち歩いて改めて感じたのだが、古臭い建物が多く廃墟ファンや昭和ファンにはたまらない感じだ.奈良のように大和時代や、京都のように平安鎌倉室町の古さはまたそれはそれで良いし、奈良井や妻籠馬篭、高山のような江戸時代からの町並みも嫌いじゃないが、ここみたいに私が生まれるちょい前くらいの町並みのリアリティもなんと言うかデジャビュな感じがする.駅前だけは綺麗になっているものの、そこからちょっと外れると水平垂直がずれてる古い家や、くもの巣のような電線がうじゃうじゃとあって、平成の世の中とは思えない.瀬戸電も外装内装は新しいものの、元々古い路面電車の台車の上に新しい箱を乗せただけなので、走っているとすごいモータ音がするわけで、既に瀬戸に来る前から時間を遡る準備 OK という感じだ.
・街の産業は瀬戸物だし、町並みもやたらと災害に弱そうな感じがしたので、窯元を覗いたときに、そこの人に瀬戸に地震は無いのかと尋ねてみると、意外にも地盤は強固で東海地震、東南海地震の指定区域に入っていないらしい.名古屋で揺れてもここは揺れないですねー、まあ大きいのが来たら諦めるけど、なんて言っていた.
・商店街を歩いていると有線放送が掛かっていたが、最近ちょこちょこ聞く曲がちょっと気になったので、帰ってからネットで調べる事にする.曲名も分からないし、歌っている人も若い男という感じしか分からないが、曲も歌詞も中島みゆきそのものなので、中島みゆき 2006 で検索を掛けると一発で曲名が出てきた.TOKIO 歴代売り上げ No.1 の曲で昨年の紅白でも歌ったらしい.やはり紅白くらい見ておいたほうがその年に流行った曲が分かって良いのかも

2007/ 2/10(晴)
・今日は一日中ころころしていたが、夕方になって買い物のために近くのショッピングセンターに出かける.ユニクロで何か良い服は無いかと思ったが、何も無く靴下と下着だけ買って帰る.1 月の雪が降った時にはどえらく混んでいたのに、夏冬はメリハリが無いと購買意欲が失われるのは私だけではないようで店内は閑散としている.そういえば金曜日にはスポーツ用品の ALPEN の株が大きく下がっていたが、この気温じゃウィンタースポーツ関連は壊滅だろう.
・明日も天気が良さそうなので、いろいろ調べた結果、青空フリー切符の紀勢本線終点である紀伊長島から、世界遺産に登録されたばかりの熊野古道を歩いてみるのも面白そうな感じだ.更にネットでいろいろ調べてたら、どうやら今年は青春18切符が発売されて 20 年になるそうで、この春の青春18切符は記念価格の 8,000 円で発売されるとの事.一回 1,600 円で 1 日乗り放題とはえらく安い.片道 800 円以上で元が取れるとなると、普段の商談でちょっと外に出るだけでも元は取れそうな感じだ.ただ、今の一回 2,300 円でも全然高くないから、もうちょっと使い勝手を良くしてくれた方が嬉しいんだけどな.

2007/ 2/ 4(晴)
・朝 5 時に起きてシャワーを浴び、6 時 15 分に部屋を出てコンビニに寄って朝ごはんを買い、大曽根駅へ行く.青空フリー切符を自販機で買って 6:28 の中津川行き始電に乗り、多治見で美濃太田行きに乗り換える.美濃太田から岐阜発高山行きの列車に乗り換え、そこから 2 時間半掛けて高山へ行く.途中までガラガラに空いていたが、意外な事に下呂温泉で結構人が乗ってくる.下呂温泉で一泊した人達なのだろう.下呂から高山までは普通列車でも 1 時間くらいだから、特急に乗る事も無いという感じか.
・今回は碌に調べもせずに行き先を決めて、青空フリー切符を買ったが、車内で切符をよく見るとフリー区間は下呂までしかない.料金を調べると下呂から高山まで片道 950 円もして、高山まで行ってしまうと 2 倍近い交通費が掛かる事になり、ちょっと迷ってしまう.2,500 円で行けるから青空フリー切符を使って週末旅行をしているのだが、交通費が倍だと、何だか当初の目的とはちょっと違ってくる感じだ.とはいっても午前 9 時に下呂温泉に行って何をするんだという感じもするし、そもそも 5 時に起きたのは高山までたどり着くためなので、今日は激しく予算オーバーながら、予定通りに高山まで行く事にする.ちなみに高山本線は特急は頻繁に走っているものの、普通列車で高山に行くには大曽根から始電でぴったり乗り継ぎできるこの列車に乗らないと、次の列車は夕方まで走ってないので結構大変だ.
・JR 東海では冬の飛騨路キャンペーンをやっていて、フリー切符を発売したり、ポスターなんかも貼りまくっていて、それの効果かどうか知らないが、想像以上に高山に観光客が来ている.昨晩降った雪のせいで、足元がツルツル滑るのは頂けないが、全部真っ白で綺麗だ.
・駅前で観光マップを貰い、まずは宮川朝市に行くが、ここも随分と人が多い.高山の町はあちこちに串団子&飛騨牛串焼き&五平餅の売り場があり、みんな団子を食べながら歩いている.焼きたてふわふわの卵系お菓子を作っている店の前にはやたらと人が群がっていて、やけに美味そうだが並ぶのが面倒なので見逃す.殆ど予備知識なしで来たが、どうやら赤カブを筆頭とする漬物と、地酒が名物のような感じだ.
・高山ラーメンの店で昼ごはんを食べ、古い町並み地区をふらふら歩き回るが、観光客でかなり賑やかだ.意外なのは韓国人と中国人観光客がやたらと多い事で、京都や奈良くらいならまだしも高山なんて場所を良く見つけたな、って感じだ.
・郷土館に入っていろいろ見ていたら、高山は金森長近が初代藩主で、6 代後に天領となったらしい.金森長近って郡上八幡じゃなかったかなと思っていたら、金山家 7 代目から郡上八幡に移ったらしい.名古屋の尾張家や金沢の前田家ような徳川恩顧大名の都市は、郷土館などに行くと徳川時代の領主の偉大さを褒め称えているのが通常で、あの高知ですら地元の反発を押し切って NHK ドラマにあやかるべく山内一豊を持ち上げていたが、この街はかなり珍しい事に、天領時代は殆ど無視して織田豊臣大名の金森家を善しとしている.織田豊臣以前の大名だと、上杉や武田、北条、毛利など、昔の郷土の英雄としているところは多いが、織田豊臣時代の大名を祭り上げてる例なんて、他には熊本くらいしか思い浮かばない.
・自分土産用に木の椀とせんべいを買い、14 時半前に高山駅に戻る.日は照っていたもののやはり冬は寒いから、春くらいにもう一度来てみたい感じだ.私の乗る各駅停車の美濃太田行きは 14:48 発だが、14:42 に特急名古屋行きがあるので駅はやたらと混んでいる.正月に高山本線を使って富山から名古屋に戻ったときは、高山から特急に乗り換えて帰ってきたが、その時を含めて高山本線の特急は 4-5 両編成が普通なのに、今日は人が多いせいか、こんな辺鄙なローカル線にも関わらず 10 両の長い編成となっていた.キャンペーン効果絶大という感じだ.
・JR 東海の良いところは、普通列車の車両にロングシート車両が少ない事で、足を伸ばして外をぼんやり見ながらのんびり旅行するのに最適だ.JR 東日本は首都圏は殆ど電化されているため、グリーン車を使わない限りは殆どがロングシートだし、JR 西日本のローカル線は最悪に近いキハ 120 系のレールバスが幅を利かせているので、車両年齢的には最も古いキハ 48 系が多い JR 東海が旅行には一番楽に乗れる.電化区間でも転換クロスの 313 系なので非常に快適だ.高山本線のキハ 48 系はデッキの付いているタイプだったので、駅に止まってドアが開いても車内に冷気が入らず、ガラガラの車両の中央部あたりのボックスを独り占めして、足を伸ばして呆け寝するのに最高という感じだ.
・美濃太田から太多線で多治見に行き、そこから快速で大曽根に戻る.今日は不覚にも予算オーバーしてしまったが、飛騨高山は漠然と思っていたよりもいい感じの街だったので良かった感じだ.

2007/ 2/ 3(晴)
・今日は朝から晴れているが、髪切りや大物の洗濯その他雑用がたまっているので、遠くへは出かけずに、身の回りを細々片付ける.髪は前回 12 月末に切ったので、1 ヶ月以上経っており、それなりに長くなっていたので一気に切るとやたらと寒い.昨日は名古屋も少し雪が降ったし、2 月になって最近の暖かさは異常だから、そろそろ本格的に寒くなるのかも.天気予報を見ると今日は山間部で雪が降っているようだから、明日は雪でも見に何処かに出かけてみよう.




2007/ 2/ 1 - 2007 /2/28

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