2007/ 5/ 1 - 31




2007/ 5/27(晴)
・今日の最高気温は 28 度ということで、下も短パンサンダルで外に出る.昨晩にユニクロの HP で T シャツの新作が出ていて、和風の柄のシャツが欲しかったのだが、大曽根の店では和風柄のは全く置いていなかった.ひょっとしてネット通販のみなのかな.とりあえずドライシャツを 2 枚買って帰る.
・今日は天気も良いので、朝から大掃除と洗濯をしまくる.窓を開けっ放しでフローリングを水ぶきしていたが、黄砂が飛んでいるのか、拭いて暫くするとうっすらと小さな砂塵が付いている.ニュースでは福岡の小学校が光化学スモッグで運動会が中止になったとあったが、西風に乗ってやってくる中国の毒風もたまらんな.
・昨日遠州灘で海難事故があったとニュースに出ていたので、地図で調べてみると鉄道利用だと舞阪駅で降りると海まで 1 Km くらいで行けそうだ.休日は豊橋往復切符が 1,500 円で売っているのでかなり安く行けそうな感じだ.中央線沿いの木曽路もそろそろ歩いてみたいのだが、5 月 6 月は毎週土日のさわやかウォーキングが悉く中央線沿線で行われるので、電車の混雑が想像しただけで恐ろしい感じだ.
・山といえばそろそろ毎年行っている上高地にも行きたいのだが、意外に名古屋からだとバスが無い.東京や大阪からだと昼間も夜行も直行バスがあるのだが、名古屋からだと高山本線の高山駅でバス乗換えか、中央線松本で乗り換えとなり、東京から行くのに比べて交通費が倍近くかかってしまう.更に夜行が無ければ向こうで一泊しなくてはならないし、ちょっと行きづらいな.こまめにツアーバスの情報をチェックするしかないのかな.

2007/ 5/26(晴)
・今日明日は遠出出来ないが、そういう時に限ってやたらと天気が良い.今日は最高気温が 25 度ということで、半袖シャツで鶴舞公園に行ってみる.バラ園がちょうど開花時期だと思ったが、既に少し萎みかけていて一週間くらい遅かった感じだ.菖蒲はどうかなと思って池に行ってみると完全に散った後.菖蒲ってそんなに早かったかな.バラ園では何やら撮影会をやっていたが、これだけ天気が良いとモデルも暑くてたまらないだろう.
・今日は K10D に FA31/1.8 と FA77/1.8 を持っていったが、殆どは FA77 で撮る.撮っている時にも感じたが帰ってパソコンで見てみるとやはりピンボケが多い.先日使った A85 では、開放でもビタッとピントが来るのがファインダーを通して分かるが、FA77 はイマイチピントの山が掴みづらい感じだ.昔使っていた TOKINA ATX90M なんかは非常にピントが合わせ易く、大体マクロレンズはピントが合わせ易い感じで、COSINA の 90/3.5 なんかも開放が暗い割にはピントが良く見える.FA77 はそこそこ開放が明るいから、もうちょっとピントが合わせやすくても良さそうな気がするのに何でこんなに見辛いのだろう.今度 AF で撮ってみてピントが本当に合うか試してみよう.

・鶴舞から栄に行って若鯱屋でカレーうどんを食べる.ぷらぷら歩いていたらいつの間にか好日山荘がある.中に入ってみるとオープンしたばかりのようだ.最近全然山に登っていないが、行かないと道具が欲しくなるんだな.とりあえずは何も買わずに出てくる.

2007/ 5/20(晴)
・今日は青空フリー切符を使って飯田線に乗ろうと思い、朝 5 時半に目覚まし時計をセットしたが、昨日は夕方に不覚にも寝入ってしまったため、夜になっても全然寝つけれずに 4 時頃に諦めて目覚ましのセットを止めて寝る.朝目が覚めたら既に 10 時半で飯田線には行けないが、天気は非常に良いので何処かに行くべくプランを立てる.
・豊橋郊外に葦原湿原という場所があり、ミニ尾瀬という案内がハイキングの本やネットに載っていたのでそこに行く事にし、昼前に部屋を出る.豊橋往復なら、豊橋往復切符が休日は 1,500 円で売っていて、これは通常料金の半額くらいなのでかなりお得な感じだ.豊橋駅に着いて、本に載っていた通りに路面電車に乗り、終点の赤岩口で降りてそこから歩く.今日は風が強くて気温も若干低く、半袖一枚だと時々寒いくらいだが、空気は非常に澄んでいて空が果てしなく青い.
・小一時間歩いて葦原湿原に着くが、目の前にバス停があって 30 分に 1 本くらいある.私の持ってきた本は、ハイキングの本なので電停から 1 時間歩いて葦原湿原に着き、更に奥の山を越えて新所原駅まで歩くコースとなっているが、そういう目的が無ければバスを使った方が遥かに便利だな.
・駐車場には結構車もあり、人も結構来ている.池と広場のある駐車場から湿原へは 10 分ほど林の中を歩くが、久々に緑の中を歩いた感じだ.湿原入り口で案内図が出ており、それを見て林の後ろの湿原に入るが、ミニ尾瀬という言葉に完全にだまされてしまった様で、想像以上に小さい.広さは恐らく 100m × 100m ほどで、木道を全部ゆっくり歩ききっても 10 分もあれば周りきってしまう.こりゃ確かに裏山にも登って新所原まで歩かないと、歩く目的だとちょっとつまんないな.けど、今日は着いたのが既に 15 時を過ぎていて、とてもそれから歩こうとは思わないので、写真を撮りながら木道を 2-3 周する.季節的にちょうど穴なのか、花が全然咲いていなかったのがちょっと残念.
・帰りは豊橋までバスを使い、豊橋からは新快速で名古屋に戻る.大曽根に戻ってから近くのショッピングセンターに行き、携帯電話を購入.機能的には W51H が良いのだが、赤の色がイマイチだったのと、私の場合その行動からカメラ関係も防水仕様で固めている事もあって、W42CA にする.これはちょうど一年前の機種で 4 世代くらい前の機種になるが、この手の機種がその後出ていないため、今でも市場に供給されている.いざポケットに入れるとさすがにでかい感じだが、まあ良いかってな感じ.今まで使っていた PHS はデータ定額を外して通話専用にしとこう.

2007/ 5/19(晴)
・今日はどこかへ出かけようと思っていたが、寝坊したため中止して市内に出る.私は携帯電話の仕事を 20 年やってきたにも関わらず、自分持ちの携帯電話を持っておらず、GW に四国に持っていった社用携帯で GPS を使ったら結構面白かったので、何だか携帯を買う気になって、あちこちの量販店を周る.一応事前調査では au の W51H か W42CA のいずれかが良さそうだと思っていたが、どちらもどの店にも在庫が殆ど無い.あってもやたらと値段が高くて、ちょっと考えてしまう.諦めて大曽根に戻り、近くのショッピングセンターへ晩御飯を買いに行った際に、中に入っている家電量販店を見てみると、どちらの機種も 0 円で売っていた.何だかわざわざ遠くまで行って探し回る意味無かったな.

2007/ 5/17(雨)
・午前中は静岡で仕事をして、昼過ぎに東京へ移動する.東京でのお客さんとの打ち合わせは夕方 17 時からなので、帰りが遅くなりそうでちょっと憂鬱.静岡から東京まではこだまに乗ってガラガラだったが、帰りの東京から名古屋へののぞみはぎっしりと満員だった.のぞみなんて 5-10 分間隔で運転しているのに、よくぞこれだけ移動する人がいるもんだと改めて驚く.そういえば久々の東京もやたらと人が多い感じだったな.

2007/ 5/16(晴/雨)
・今日は豊橋と浜松、その後に静岡へ行く.浜松駅で降りたのは初めてだが、駅や駅前には綺麗なビルが立ち並び、意表をつく都会さにちょっとびっくり.同行した社員の人に浜名湖直送のうなぎやを教えてもらうが、これから静岡へ行くという事で買うのは止す.浜松までは在来線で移動したが、浜松静岡間というのは想像以上に距離があるため新幹線で移動する.今日のホテルは清水なので、静岡駅で電車を待っていたら、9 両編成東京行きの案内が出ていた.静岡では 9 両編成も東京行きも 1 本しか無いはずなので、期待して待っていたら、予想通りに特急車両を使った電車が来た.静岡ではこれ以外の全ての電車はロングシートなので、この電車をわざわざ待つ人も多い感じで、席を倒してゆっくりと弁当食べたりビールを飲む人もいる.
・清水といえば魚でも食べたい感じだが、雨が降ってきたし一人なので、お手軽にカレーを食べて晩御飯とする.魚を食べるのはまたの機会に誰かと来たときにしよう.

2007/ 5/12(晴)
・朝早く起きた割にはグダグダと洗濯したり何かをやっていたら昼になってしまった.ネットで HARDOFF が千種区覚王山にあることを発見し、天気も良いのでちょっと自転車で行ってみる事にする.旅行の時に乗り物の待ち合わせ時間など暇つぶしのために GAMEBOY COLOR を持っていっているのだが、最近どうも液晶がやたらと暗くて見えづらい.この GAMEBOY は 5 年くらい前に聖蹟桜ヶ丘の HARDOFF で 2 千円で買ったものなのであまり文句は言えないが、ネットで調べるとどうやら GAMEBOY ADVANCE もソフトに互換性がありそうなので、HARDOFF に行ったら、また 2 千円くらいで売ってないかと期待する.が、店に行ってみると置いていなくてちょっと残念な感じ.自転車でそのまま今度は大須のコメ兵に行ってみるがここにも無い.というわけで手ぶらで戻ってくる.
・天気も良いのでカメラを持って矢田川に自転車で行く.今日はどのレンズを持っていくかと物色していたが、A85/1.4 の 1 本だけ K10D に付けて持って行く事にする.このレンズはブラジルにいた時に、暗い時間帯の写真を撮るのに良く使っていたが、最近じゃ殆ど出番が無かったのでたまには使ってやらないとな.
・いつも右岸を走っているが、左岸にちょっとした花の植え込みがあったので、右岸を上流に 1 Km くらい走って橋を渡り左岸に行ってみる.どうやらポピーのようだが、結構花によって開花時期に差があるのか、まだまだ蕾の状態も多いし既に散ってしまったのも多い.光が大分傾いてきたので逆光で撮るのにちょうどいい感じだが、意外にもこのレンズは FA77/1.8 よりも逆光に強い感じがする.A85/1.4 と比べるとレンズサイズや重さが 3 倍くらい違うので、 FA77/1.8 なんて外装が殆ど剥げるくらい使いまくっていて、なおさら A85/1.4 の出番がなくなっていたのだが、これだけの大口径にも関わらずフードも付けずに開放付近でもろ逆光のシーンを撮ってもフレアが殆ど出てない感じだ.しかもピント合わせがかなりやり易い.ボケ味は優劣付け難いが改めて見直したという感じだ.

2007/ 5/10(雨)
・連休明けは猛暑が続き、全国で 30 度以上の真夏日となるが、今日は昼前から雲行きが怪しくなり、雷と共に大雨が降ってきた.降り方が夕立か寒冷前線のいずれかのような感じだったが、どうやら寒冷前線の雨のようで風も強く、気温も一気に下がってきた.午後から電車で訪問が 1 件あったが、中央線は落雷停電で止まっているし、東海道線も遅れまくっていて結構やばかった.
・GW に四国で撮った写真はフィルム 12 本で、現像が上がってきたので取りに行く.最近フィルムを現像に出しているのは会社の近くのカメラ屋で、中古カメラをたくさん陳列していて、殆ど商売をやる気がないような感じの店だ.東京にいたときには、ポジフィルムの現像は町の写真屋に出すよりヨドバシカメラに出した方が安かったので、殆どヨドバシに出していたのだが、ここのカメラやはフジの指定写真屋で純正処理にも関わらず、更に 3 割以上安く、普通に考えて僅かの利益すら出ているとはとても思えない.今度一回店の人に聞いてみよう.
・この店では新品カメラも少しは並べているのだが、何故か PENTAX の FA200 Macro が置いてあって非常に気になっていた.場違いな感じの定価 20 万円以上するレンズを何故にポンと置いてあるのか不思議で、しかも値段が 3 割引くらいの値札が付いていたのが更に不思議だった.ちなみにこのレンズは既に生産販売が終了となっていて、中古価格ではプレミアムが付いていて定価の倍くらいする.買って直ぐに中古屋に転売すれば 20 万円くらい儲かる、等と思いながら今まで眺めていたのだが、GW 明けに終に誰かに発見されたようで棚から無くなっていた.ちょっと残念な感じ.ただ、自分の今持っているレンズの使い方などからすると、どんなプレミアムが付いてるレンズを持ってても、結局壊れるまで使い倒してるから全然転売できそうな感じもするな.
・部屋に戻ってポジを見ていると、思ったよりも晴れてる日が多いというか、3 日目の朝と 4 日目の昼前以外は全部晴れていて、青い空と海が写っている.まんまるに膨れたはりせんぼんもちゃんと顔が写るように撮ってあって安心する.それにしてもやっぱり四国は良かったな.来年もまた行きたい感じだ.


2007/ 5/ 5(晴)
・昨日は夜行バス帰りということもあって、一日中ごろごろしていたが、今日は近場に出かけることにする.昼前に瀬戸電に乗って瀬戸に行き、瀬戸市内をぶらぶら歩く.瀬戸の観光センターである瀬戸蔵では、瀬戸物の五月人形の彩色教室が行われており、家族連れで人形に色を塗って楽しんでいた.そういえば前回来たときはちょうどひな祭りで、雛人形の彩色教室をやってたな.
・前回来たときには未だ枯れた風景だったが、さすがに五月ともなると緑が多い.街の奥の焼窯へ行ってみると、隣接するギャラリーではそこの窯で造られた器の数々が紹介の雑誌記事と共に売られているが、得てしてこういうものの値段はあって無いが如しなので無闇矢鱈と高い.ギャラリーや窯の周りには、恐らく微妙な失敗作だと思われる器が野ざらしに転がっているが、店内では恐ろしく高い値段で売られているだけに、なんとなく持ち帰ってみたい気もするが止めておく.
・大曽根に帰ってから、駅前で髪を切りとりあえずさっぱりする.明日の天気予報は雨なので、恐らく部屋に篭って GW は終了かな.

2007/ 5/ 3(晴)
・宇和島駅で名物じゃこ天の乗った弁当を買い、9 時 34 分の窪川行きに乗って江川崎へ行く.去年来た時と全く同じ列車だ.江川崎では 1 時間半ほど時間があるので昨年キャンプした四万十川の川原に下りてコーヒーを沸かして飲む.去年カヌー教室に行ったときには GW の中の平日という事で 20 人ほどだったが、今日は見ていると班も 3 つあるようで、人数も 50 人以上いる感じだ.目の前の川でくるくる回ったり沈したりしている.今日も暑いから気持ち良いだろう.
・江川崎に戻って次の窪川行きに乗るが、これには貨車を改造したトロッコ車両が付いていて、十川からその車両に乗ることが出来る.トロッコを引っ張る普通の気動車は先ほどのものより一回り大きい感じの車両で、やはり余分なものを引っ張るからちょっと大きめでパワーのある車両が必要なのだろう.
・十川でぞろぞろとトロッコに移動するが、今まで乗ったことのあるトロッコ車両が客車改造のものであったのに対して、今回のは貨車改造のものなので、サスペンションが全く効いていなくて線路の振動が直接伝わってくる感じだ.土佐昭和では駅前から四万十川を挟んで向かいの山の山頂までこいのぼりの綱が張られている.川を跨ぐこいのぼりはチョコチョコ見るが、その先の山のてっぺんまで延々と続くこいのぼりは初めて見た.トロッコ列車はゆっくりと走りながら土佐大正で終了となって皆さんトロッコから降りる.トロッコに乗っていた 2/3 くらいの乗客はこの駅で降りて行ったが、恐らくそれらは車で来た人で、乗った駅まで反対方向の列車に乗って戻るのだろう.
・窪川からは特急で土佐入野へ行く.今回買ったフリー切符は宿毛から宇和島までのバスと、今日の鉄道路線の特急も乗り放題だからナカナカ便利だ.土佐入野で降りると駅前のベンチには朝の宇和島からの列車に乗っていた夫婦が座っていた.この夫婦は缶ビール 4 本と大量のおつまみを買って列車に乗って私の前に座っていたのだが、彼らの意に反して予土線の列車はロングシートの座席だったので、暫くは手持ち無沙汰にしていたものの、途中で耐え切れなくなってビールを飲みだしていた.おつまみも宇和島名物のじゃこ天やかまぼこや蛸など次々と食べてたのをチェックしていたので覚えている.
・入野の浜辺では去年と同様に T シャツアート展をやっていたが、去年は午前中に来たのに対して今回は午後なのでやたらと人が多い感じだ.皆さんの力作が青い海と空をバックに翻っているが、来年辺り自分も出してみようかな.
・入野から予定より一本早い列車に乗って中村まで行き、宿毛行きに乗り換えて宿毛へ行く.宿毛駅は街からかなり離れたところにポツンとあって、駅前に何件か食べるとこがあるだけだが、駅の中で土産品を売っている.土佐清水は最近は鯖が有名との事らしいが、駅内に出ていた魚屋では、アイスボックス中に 30-40cm の色付きの良い鯖が 3-4 本ずつビニールに入って 300 円で売っている.これはちょっと安すぎる感じだが、さすがにこれから夜行バスで帰る身としては買うことは出来ない.文旦の皮の砂糖漬けと、小夏の実を一個だけ買って、駅前のうどん屋さんで食事をする.
・10 分前になって駅に戻りバス停でバスを待つが、時刻を 15 分過ぎてもバスは来ない.城辺で貰ったバスの時刻表をよくよく確かめると、なんと 19 時発の宇和島行き最終バスは休日運休となっている.どうせ休日運休にするなら最終バスではなく、その 30 分前に出るやつにしてくれよと思うが既に後の祭りだ.宿毛から城辺までは 5,000 円と目星をつけてタクシーに乗る.運転手曰くこの休日ダイヤでタクシーを使う羽目になる人は結構いるらしい.ちなみにこの運転手は趣味はイカ釣りで、愛媛の海にはしょっちゅう出かけており、明日も行くらしいが、いつも釣れるその場所は秘密で必ず一人で出かけるとの事.もちろん道も無い岩場で、そこに着くまでかなりの危険が伴うらしい.彼曰く、魚は愛媛より土佐の清水や宿毛の方が外洋に面してるために美味いが、それ以外の魚介類は愛媛の方が美味く、宿毛辺りでもわざわざ外泊の方に食べに行く人も多いらしい.私が思うにかなりハイレベルの味の比較のような気がする.
・今回もまた見積もりとぴったりの料金で城辺に着いてタクシーを降りる.今晩のバスも GW の日程的には中途半端な気がするが、それでもやはり 3 台出ている.行きと同様に岩松や卯之町、大洲などに停まり、大洲を過ぎて消灯となる.朝は神戸で停まり、大阪梅田で殆どの人を降ろして、6 時半に終点新大阪に到着する.行きは大阪に出てからバスに乗る事に全然抵抗無かったが、帰りは夜行バスを降りて更に大阪から名古屋に移動するのはかなり面倒に感じるな.まあ、大阪からだと城辺行きのバスには昼行だけでなく夜行だけでも 3 台満員になるくらいの需要があるものの、さすがに名古屋からの需要なんて無いんだろうな.

2007/ 5/ 2(曇/晴)
・岩松バスターミナル裏のスーパーで昼ごはんを買い、福浦行きのバスに乗る.今日もまたありえないくらい細い道をバックしたりいろいろ苦労しながらバスは進み、昼前に終点の福浦に着く.空はどんよりと暗く若干雨も降っているような感じだ.ここから宇和島方面に 1Km ほど歩いたところに宇和島からのバスの終点の水産試験場がある.20 分ほど歩いて水産試験場に着き、堤防に座ってバスを待ちながら昼ごはんを食べているとだんだんと天気が回復してきた.
・バスに乗って 10 分ほどで下波東に着き、そこでバスを降りて宇和島からの蒋渕行きのバスを待つ.1 時間ほど海のそばをぶらぶらしてバスに乗り、水ヶ浦で降りる.水ヶ浦に着くちょっと前に HP などで見た半島全体が段々畑となっている風景が見えてくる.水ヶ浦でも何も無い事を予想していたが、この 4 月にバス停の広場に綺麗なトイレが出来て、更に小さなお土産小屋も出来ていた.看板には NPO 段畑を守ろう会と出ていて、どうやら近隣住民がそのような組織を作っているらしい.中に入ると宇和島名物のその場で作った鯛めしが売っていたので、さっき昼ごはんを食べたにも関わらずついつい買って食べてしまう.今日は平日なので朝に作ったやつを売り切るだけだが、休日には人が多いので、小屋の中で何回も作っているらしい.
・さて段畑でも上ろうと思っていたら、やはり NPO をやっているのおじさんがやってきて、いろいろと話してくれたが、2001 年にこの場で活動を開始してからバスで来た観光客はあなたが初めてだと驚いていていた.ここから宇和島まではバスで 30 分ほどで、私にとってはバスで来た人が今までいない事の方が驚きという気がする.段畑の上まで岬を回って車道があるので車で連れて行ってあげようというので、無下に断るのもなんなので乗せて貰って上まで行く.今日の予定は 16 時前に半島の反対にある津の浦の集落まで歩いてそこから高速艇で宇和島に行くつもりであったが、小屋のおばさんもこのおじさんも津の浦まで歩くなんてとんでもないから車で連れて行ってあげようと言う.ちなみに段畑のてっぺんのこの場所からは水ヶ浦と反対側に津の浦の集落が見えるが、バス停で 1 つぶんだし、道路を見たところでどう考えて歩いて 30 分掛からない感じだ.一昨日もそうだったがこういうところに住んで車で生活している人達には隣の集落まで歩くなんてとんでもないことなのだろう.ちなみにバスに乗っているのも高齢者だけだ.昨日の宿でお遍路さんの話をした時に、お遍路さんでも車で移動する人、ツアーバスで一気に回る人、公共交通機関を使う人などなどいろいろあるが、その神戸の歩きの人は足摺岬に泊まった際に、宿屋の人からバスを使ってあげてくださいと頼まれたそうだ.バスの利用客が少なすぎると路線が廃止になって老人や子供の移動手段が完全に無くなってしまうからだ.
・段々畑を見ていると耕して天に至るという言葉を思い出すが、この宇和海でもこれだけの段々畑が残っているのは、この水ヶ浦の集落だけになってしまったらしい.一昨日の宿で昔の宇和海の写真集を見ていたら、宇和島の周辺なんて全ての山地が段々畑になっていたが、今ではこの宇和島に面する半島の山地も水ヶ浦以外は全て普通の山林になっている.40 年ほど前にハマチや鯛、真珠の養殖が導入されると、山で出来る農産物に比べて海の海産物は、売り上げ高が百倍千倍の世界なので、ほぼ全ての人がその時期に段々畑を捨てたそうだ.
・段々畑を一回りして港で海を覗いていると、近くで民宿をやっている人がやってきてチラシを渡しながら 500 円で湾内を乗せてあげると言ってきたので、船に乗せてもらうことにする.漁船を改造した船に乗ってまずは港の外にある小さな島に作られたハマチの水揚げ場に行く.昔はここで生簀からハマチを揚げていたらしいが、今は生簀ごと船で港まで移動してその場で揚げるらしい.その後いくつかの生簀のそばを通って生簀の仕組みなどについて説明してもらう.30 分ほど乗って港に着くが、さすがにこの料金じゃ軽油代にもならないだろうともうちょっとお金を払おうとするが断られる.宇和海は工場が少ないためか何処でも海は澄んでいて、やたらと魚影が濃い.船から浮き桟橋に下りると、直ぐ下にハリセンボンが泳いでいる.体長 15 cm くらいのハリセンボンはあちこちで見かけたが、よたよたという言葉がぴったりの泳ぎの下手な魚だ.ハリセンボンまでの距離は 50cm くらいで、浮き桟橋の金網にしゃがんで観察していたら、案内してくれた民宿の船長さんが、これは陸に揚げると膨らむよと言って網ですくってくれる.ちなみに旅行から帰ってネットで調べたところ、ハリセンボンはダイバーの人に非常に人気の高い魚であるが、理由は動作が鈍くて簡単に手づかみでき、更にいじめると針を立ててまん丸に膨らんで面白い、漫画チックな顔が非常に可愛い、飼ってても良く慣れるという事らしいが、今回もあっさりと網で捕獲されてしまう.金網の上に上げてもナカナカ膨らまないが、船長さんが網でウリウリと転がすとプゥと音を鳴らしながら膨らんで針を立てて見事にまん丸になった.携帯で写真も撮って満足したので海に戻すが、そのままぷかぷか浮いている.ちなみに海の中にいるときでも、普段は非常に泳ぎが下手でよたよたしているが、膨らんでしまうと全く動作が出来なくなって、周りの成すがままにされてしまうということで、これまたダイバーに人気の原因の一つなのだろう.まん丸になってプカプカ浮かんでいたハリセンボンはどうやら危険が去ったのを感知したらしく、再びしぼんで泳ぎ始めたがとんだ災難という感じだろう.
・先ほど段畑を案内してくれたおじさんが、宇和島から家族を乗せた船がやってくるのでそれに乗って宇和島に戻らないかと言ってくる.料金は高速艇より高いが面白そうなのでそちらで宇和島に行く事にする.他にも自転車でお遍路しているお兄さんも同行することになる.宇和島から来た船も民宿をやっている人の船で、適当に観光船も兼ねているらしく、家族連れと段々畑に行って案内をしている.やがて戻ってきたので話して船に乗せて貰う.魚を見たいかと言ってきたので見たいというと、どうやら知り合いが餌をやってる生簀を発見していたらしく、そこに横付けしてさあ移れという.まさか生簀に乗れるとは思わなかったのでかなりラッキーな気分だ.鯛の生簀では自動給餌機で餌を与えているが、この生簀はハマチとカンパチで、雨が降ろうと嵐が来ようと朝晩人手で餌を与えているらしい.4m 四方くらいに仕切られた生簀の上は狭い木の通路を移動するようになっているが、生簀の網の底が浅いのであまり怖くは感じない.この生簀のハマチは体長 15 cm ほどだが出荷まであと 1 年半掛かるとの事.どの生簀にも何故か十数匹石鯛と石垣鯛の子供が入っているが、これらはお互いに食べあったりしないらしい.ちなみに横縞の石鯛と豹柄の石垣鯛の他に、その合いの子というものもいて、縞の縞の間に丸い模様が入っていて、いかにもこの 2 種の合いの子という見た目だ.生簀で暫く遊んだ後、再び船に乗るが今度は魚見櫓に上ってみろと言われ、自転車のお兄さんと共に上ってみる.なんだかんだでかなり楽しく宇和島に到着する.
・宇和島では駅前のビジネスホテルに泊まるが、既に美味い魚と鯛めしも食べているので、晩御飯は普通の街飯にする.というかいくら宇和島といえども初日の外泊で食べた以上の魚料理は食べれない気がして、何だか魚料理をこれ以上食べるのが勿体無い気がする.ホテルからちょっと歩いてラーメン屋チェーンの支那虎を見つけたのでそこでラーメンとチャーハンを食べるが、去年の GW に四万十川でキャンプをした際、キャンプが終わって自転車で中村に到着し、その時も駅前のホテルに泊まって食べに行ったところが支那虎だった.美味いものを食べていると最後にはこういう普通の食事がしたくなるもんなんだな.

2007/ 5/ 1(晴)
・昨晩は雨風が強かったが、朝には晴れ間も見えてくる.朝食を食堂で食べながら飾ってある写真や本を見ていたが、この地はテレビはもちろん画家の題材などにもかなり使われている場所のようだ.9 時のバスに乗って城辺に行き、そこから本網代行きのバスに乗り換える.この城辺バスターミナルは鉄道の無い地の遠距離交通機関の拠点という事で、外の屋根の下に置いてあるプラスチックベンチや、椰子の木などブラジルの田舎町のバスターミナルと非常に雰囲気が似ている.
・本網代まで行くと帰りのバスが直ぐに出てしまうので、途中の須下というところで降りる事にする.その途中の鳥越トンネルというバス停で宇和島からのバスの乗り継ぎのために 10 分ほど停まるが、今日は晴れているので海が真っ青に染まって非常に美しい.須下のバス停で降りて、このバスが戻ってくるまで 1 時間ほど小さな漁師町を散策する.宇和海は鯛やハマチ、真珠の養殖生簀が延々と海に浮かんでいて、リアス式海岸と相まって独特の風景となっているが、ここも湾内には真珠の生簀が続いている.波の無い静寂な真昼の湾内では、回遊してきたのか何処かの生簀から逃げたのか分からないが、体長 50-60 cm ほどの大きな魚が飛び跳ねている.
・ボケッと海を眺めながら帰りのバスに乗り、鳥越トンネルで降りて宇和島行きのバスに乗り換え、嵐というバス停で降りる.大体この辺りの集落では食事をする事は不可能である事は昨日分かっていたので、今日は城辺のスーパーで昼ごはんを買ってきていたが、それを嵐での 1 時間のバス待ちの間に港で食べる.ちなみに観光客が大勢訪れる外泊まりでさえ、今年になって唯一の商店が店を閉じたという事で、集落内ではバス停横の清涼飲料水の自動販売機 1 台だけが唯一ものを買えるポイントとなっている.普段の買い物は船越のコンビニか城辺のスーパーまで出向くらしい.当然嵐にも何も無い.
・嵐から岩松まで、海沿いの弓浜経由のバスに乗る.四国の道は非常に狭いが、バスも何度も対向車と合うたびにバックしてやり過ごしたりして、どうにかこうにか進んでいく.このバスは時間帯が真昼だったせいか始発から終点まで誰も乗ってこなかった.
・岩松では昔の町並みを残しているが、その中でもかなり昔の面影を残した旅館に泊まる.晩御飯までの間に町並みを一周してくるが、今日はどうやら旅館は満員のようで、戻ってきたら靴がたくさん並んでいた.聞くと山登りの 10 名ほどの団体が入っているようだ.
・晩御飯は団体さんは一つの間で摂り、それ以外の人達は別の間で一緒に摂る.周りの人に聞くと皆さんお遍路さんで、お遍路さんに付いていろいろと教えてもらう.良く話した人は神戸からの夫婦だが、夏冬 GW の休暇ごとに区切って歩いているらしい.夏は暑すぎて地獄だと言っていた.ちなみに昨日も一昨日も実の多くのお遍路さんが道を歩いているのを見たが、海沿いの道には札所が無いので海沿いには出没しない.基本的には昔の道を通るらしいが、残っていないところはやむを得ず国道を歩く事になるらしい.何やら口コミで作られた HOWTO 本があって、歩く道の詳しい様子や泊まり易い宿屋も載っているとの事.今日の旅館は洗濯機や乾燥機、乾燥場もあってかなりお遍路さん向きの宿のようだ.ちなみに晩御飯は刺身盛り合わせに、伊勢海老のマヨネーズ焼、うなぎの蒲焼、サメの水煮、魚介類の酢の物、サザエのつぼ焼きなどで、豪華さに関しては昨日よりも遥かに上だが、自分としては素材のみで勝負の昨日の方が上に感じる.今回の旅の小さな不幸の一つに、初日の晩御飯に頂点を極めてしまった事が挙げられるだろう.




2007/ 5/ 1 - 2007 /5/31

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