2008/ 4/ 1 - 30




2008/ 4/29(晴)
・昨日はあまりに天気が良すぎたせいで、顔面火傷の状態になっていた.今日は朝から快晴だが、さほど外を出歩かないから大丈夫だろう.
・雪の大谷ウォークが始まるのが 10 時からなので、それより早い時刻にトロリーバスに乗ることにして、9:45 のバスに乗る.この時間帯だと到着の人はうじゃうじゃ居るものの、室堂から出る人はそれほど多くは無い.15 分ほどで大観峰に着き、外に出て黒部湖の展望台に行く.驚いたことに黒部湖は既に雪がなくなっていて、正面の針の木岳や背後の立山も結構雪が消えている.昨日の雪の大谷も 16m 程だったが、なんというのかとても雪が少ない感じだ.私は 20 年ほど前の 7 月にもこのコースを辿ったことがあって、今回来る前にもその時の写真を見たりしたが、その時には 7 月下旬にて雪の高さはバスの倍くらいあり、大観峰からの北アルプスもかなり雪が残っていた.もちろん今回の方が雪は多いのだが、GW と真夏で雪の量が比べられるくらいなので、今年の雪解けはかなり早い感じだ.先週から今週に掛けて名古屋でも夏日がずっと続いていたくらいなので、こちらでもかなり気温が高かったのだろう.
・大観峰からロープウェイで黒部平に降りる.途中の斜面には雪崩の跡と、スキーやボードの跡がたくさんついている.昨日室堂から一の越までスキーやボード人が大勢登っていたが、そのうちの何人かは峠を越えて黒部平まで滑っているのだろう.途中で反対のロープウェイとすれ違うが、自分と同じ方向へ行く人はガラガラだが、反対側は大混雑で黒部平に着いても随分とロープウェイを待っている人が居る.昨日からそうだったのだが、このアルペンルートに大挙して押し寄せる観光客のうち、中国人と韓国人はかなり多く、記念写真スポットなどでは日本語は殆ど聞けない.中国なんかだと国土はやたらと広いが、殆どが砂漠なのでこういう緑の多い山岳風景というのはあまり無いのかもしれない.
・黒部平から地下ケーブルカーに乗って黒部湖に降りる.夏の期間には黒部湖に遊覧船があったり遊歩道があったりするが、この時期にはそれらは未だで、黒部ダムの上を歩くだけだ.ダムの反対側まで歩くと黒部ダム資料館があるので、そこに入って記録フィルムなどを見る.今回来る前に黒部の太陽を読んだりしたので、なんとなく内容が理解できる.黒部峡谷水平歩道の資材運びのシーンでは、にこやかな笑顔の少年が荷物を持って歩いているシーンがあるが、来る前に見ていた黒部の HP では、この少年はカメラの位置を過ぎた直後に 150m の断崖絶壁から落ちて死亡したということで、これが例の少年のシーンかと思ってしまった.
・黒部湖畔のレストハウスでガイドブックに載っていた黒部ダムカレーを食べる.ご飯がダムの形に盛ってあって、ルーが黒部湖になっているカレーだが、予想に反してルーがかなり凝っていてとても美味しかった.ダムの見える展望台でしばし休憩後、関電トロリーバスに乗って扇沢に行く.既に時刻も昼を過ぎていたことと、昼間はバスの本数が少ないため、4 台のトロリーバスは結構混んでいた.黒部ダムのプラットフォームには 8 号車まで乗り場があったので、夏の多客期には 8 台ずつ運転されるのだろう.
・扇沢もまだ雪は残っていたが今までに比べると気温も高くなっている.ここからは観光バスや自家用車の人が多いようで、大町行きのバスは 1 台でちょうど満席だった.大町に着くとどうやら夏日のようでやたらと暑い.列車の時刻を調べたら、1 時間後に名古屋直通の臨時特急しなのがあったので、それに乗ることにして駅の上の食堂でご飯を食べる.
・飛び石連休の最終日なので混んでいるかと思ったが、列車はガラガラで余裕で座れる.新宿行きのあずさは指定席は満席だが、名古屋人は公共交通機関を使わないので、名古屋行きは混まないのだろう.私は自由席に座っていたが、隣の喫煙車指定席車両は、結局名古屋に着くまで 1 人しかいなかったようだ.

2008/ 4/28(晴)
写真と地図
・最初の予定では 5:45 の電車で行こうとしていたが、それだと室堂に 8:30 頃に到着し、雪の大谷ウォーキングが 10 時からなのでちょっと早すぎる感じだ.8 時過ぎの電車に乗って行くことにする.地電富山から立山行きの電車に乗ってかなり鄙びて味わい深い駅を一つずつ止まって行く.田んぼに水を張っているが、通常こういう時期には鷺がいそうなものだが、何故か富山の田んぼというか田舎の方は雉がうようよいる.あちこちのあぜ道や車道の上に雉がいて、この辺では珍しくないのかも知れないが、あまりこういう光景は見たことが無いので興味深い.
・終点の立山駅に着いてケーブルカーに乗り換えようとするが、電車から乗り換える人は 10 人ほどしかいないにも関わらず、自家用車と観光バスが辺り一面の駐車場を埋めていて、ケーブルカーもかなり待たないと乗れない感じだ.係員が室堂直行バスなら 20 分後の便の空きがあると言っていたので、ケーブルカーには乗らず、立山から室堂への直行バスに乗ることにする.アルペンルートの切符は通しで昨日買っていたが、バスの窓口に見ると普通に整理券を発行してくれた.
・立山駅付近も未だ雪が残っていて緑は無かったが、バスがケーブルカー山頂駅付近を通過する頃には、道の両側がすっかり雪になる.走るにつれてだんだんと雪の壁が高くなり、ずっと横に見えていた大日岳も見えなくなった来る.雪の壁がバスの高さの倍くらいになったあたりで、雪の大谷の折り返し地点となり、車道の半分に区切られた歩道には既にうじゃうじゃと人が歩いている.
・室堂バスターミナルに着いて、とりあえず建物の中に入るが、凄まじいばかりの人ごみで、平日を択んだにも関わらずやはり GW 中は混んでいる.とりあえずホテルに荷物を預けて、ホテルのロビーで雨具とスパッツを付け、アイゼンとカメラとおにぎりと飲み物を持って外に出る.
・まずは雪の大谷を歩くが、ここ暫く暖かい日が続いていたので、ポスターとは違ってアスファルトの路面が出ている.今日は晴れてはいるものの雲が多くて舘山も見えていないが、雪の大谷で写真を撮っても空が雲で白いので、ちょっとイマイチな感じだ.折り返し地点まで歩いて、帰りは別のルートを戻る.車道以外は完全な雪道なので皆さん滑りまくっている.
・バスターミナルまで戻って、建物の上部に出てみると、夏の遊歩道跡がこの時期にも遊歩道として歩けるようになっている.アイゼンを付けてとりあえず歩いてみるが、あたりが真っ白なのでとにかくまぶしい.今回はフィルムの一眼レフ Pentax LX とコンパクトデジカメの Ricoh R1 を持ってきていたが、LX では ISO100 のフィルムで +1 の露出補正を掛けても、絞りが F8 の時にシャッタースピードが 1/2000 まで行ってしまう.コンパクトデジカメは CCD が小さいので絞りが絞れない機種が多いが、この Ricoh R1 も CCD 感度を最低の 64 まで下げても、シャッタースピードが 1/2000 で絞りが最小の 5.6 で明るすぎの警告が出てしまう.晴れた雪山で写真を撮るにはかなり光量を抑えれる機種じゃないと手も足も出ない感じだ.更に、あまりにも明るすぎるため、デジカメも携帯電話も液晶画面が全く見えない.幸い Ricoh R1 には光学式ファインダーが付いているので、それを見ながら写真を撮る.コンパクトデジカメで背面液晶じゃなくて光学ファインダーで写真を撮るのは初めてだな.
・10 分ほど歩いて室堂山荘に着く.外のテーブルでおにぎりを食べるが、事前にいろんな HP で見たようにスキーとボードの人が非常に多い.スキーはまだしもボードの人は斜面を登るのは大変だろう.2 時間くらいかけて登って 30 秒くらいで滑り降りてくる感じだ.
・雪に埋まったみくりが池を横に見ながらみくりが池温泉に着く.ここも随分とボードの人が来ている.直ぐ横の地獄谷からは硫化水素の湯気が吹き出ていて風向きによってはかなりの硫黄臭がやってくる.夏には直ぐ近くまで行けるのだが、この時期は雪にはまったりすると毒ガスで死ぬ恐れがあるので立ち入り禁止になっている.
・更に歩いてバスターミナルまで戻ると雲が晴れてきて立山が綺麗に見えてきた.時刻も未だ早いので、今のコースをもう一周歩いて写真を撮る.この時期はあたり一面 10 メートル以上の雪で、しかも表面が結構硬くなっているので、夏と違ってどこでも歩けてしまう.雪原のあちらこちらで皆さん写真などを撮っているが、時々街歩きそのままの格好のぬるいカップルが雪まみれになって歩いていたりする.
・ホテルの部屋に戻って一休みし、日没頃に再度外に出てみる.今日は昼間の気温は氷点下 5 度くらいだったが、天気が良くて風も無かったのでかなり暖かく感じたが、さすがに日が翳ってくると寒くなってくる.部屋を出る前にカメラを準備していたら、なんと AE に設定したはずのシャッターダイヤルが 1/2000 になっていた.おかしいと思ってダイヤルを回してみると、本来 AE の位置でロックされるはずなのに、ロックが効かなくなっている.そのためいつの間にかシャッターダイヤルが動いてずれてしまったようだ.何度も回しているうちにロックボタンも正常に動くようになったが、このカメラを最後に使ったのは去年の夏で 10 ヶ月くらい触っていなかったから、中で油が固まってロックボタンが押されて解除の状態のままになっていたのかもしれない.ひょっとすると昼間の写真は全部失敗かな.
・ホテルでは夜に星空観察会を開くとアナウンスしており、最初は行く気満々だったが、疲れて面倒くさくなって結局は行かずじまい.ちょっと勿体無かったかな.

2008/ 4/27(晴)
・朝早起きして名鉄バスセンターに行き、7:40 の富山行き高速バスに乗る.座席は半分弱くらい埋まった状態だったので、バスが出発すると皆さん適当に席を移動して、ちょうど 1 人ずつ座れる.
・名古屋は朝から暑いくらいだったが、標高が上がるにつれてだんだん涼しくなり、白川郷の辺りではちょうど桜が咲いていた.東海北陸道は 5 月に全線開通なので、今回はぎりぎりそれに間に合わずに白川郷の辺りだけ一般道を走ったが、おかげで合掌造りの集落も見ることが出来てちょっとラッキー.富山平野に下りて行くと、再び気温は上がり始め、昼過ぎに富山に着くと結構暑いくらいだ.
・駅前のビジネスホテルを取っていたので、ホテルに荷物を置いて JR 富山駅に行き、電車に乗って滑川に行く.滑川駅からホタルイカミュージアムまでは歩いて 10 分ほどで、道には人も少なかったが、着いてみるとちょうどホタルイカ祭りとやらとやっていてやたらと混んでいる.目当てにしていたレストランは長蛇の列だったので諦めて、外の出店でたこ焼きならぬホタルイカ焼きと、ホタルイカの天ぷらを買って食べる.ホタルイカ焼きに関しては、まあご当地モノということで食べたのだが、ちょっと生臭いので普通のたこ焼きの方が美味しい感じ.
・ホタルイカミュージアムに入って、ホタルイカの発光実演を見たりする.この時期にはホタルイカ漁に付いて行くツアー船も出ているのだが、出航が午前 2 時半なので諦める.富山に戻って富山地方鉄道富山駅で明日の立山黒部アルペンルートの通しの切符を買ってホテルに戻る.
・一眠りしてから外に出て、地元の小さな居酒屋に入っていろいろ食べる.味は美味かったが、会計が非常に不明瞭で、頭の中で概算した料金より 2 倍近く掛かっていた.かなり怪しい感じ.
・ホテルで新聞を見ていると、プロ野球の地域リーグが四国に続いて今年から北陸信越でも始まったようで、スポーツ欄にそれらの試合記事が出ている.というかこの BC リーグの扱いは通常のプロ野球よりもはるかに大きく紙面を占めている.ちなみにサッカーも北陸地方には J リーグのチームが無いため、J リーグよりも JFL の地元チームの扱いの方が遥かに大きい.JFL の場合には勝ち進んで且つ上位進出の意思さえあれば、組織さえ条件にクリアすると J リーグに昇格できるが、プロ野球の地域リーグと全国リーグの関係ってどうなっているのだろう.

2008/ 4/25(雨/晴)
・昨日は静岡へ出張で、そのまま夜に長野に移動して一泊した.朝 8 時からの打ち合わせが 10 時頃に終わり、会議室の中でぼんやりしていたら外がやたらと騒がしい.事務所に行ってみると、皆さん窓を開けて携帯電話のカメラで何やら撮っている.太鼓の音もかなり大きいので外を見てみると、なにやら青い服を着たパレードが行われていた.明日の聖火護送の練習かと思ったが、それにしては中学生にも見えないし、人もかなり多い.暫く見ていたら、旗や横断幕が出てきたので読んでみると、どうやら法輪功で中国から逃げてきた人たちで、中共は法輪功迫害を止めろなどと書かれている.法輪功といえばメンバーが中国で当局から臓器狩りにあって、大量に中国外に亡命していることでニュースになっていたが、今回の長野の聖火リレーはチベットやウィグル関係者だけでなく、いろんな人達が抗議行動に来ているんだなとつくづく思ってしまう.ただ、聖火リレーは欧州を離れた後は、現地中国人の大量動員がかけられていて、どこの国でも中国の国旗一色に染まっている.そもそも聖火リレーで開催国の旗を振るなんて過去に例が無いが、明日の長野も 4,000 人くらい留学生が大使館から援助を受けて来るらしいので、あたかも中国の街のようになってしまうのだろうな.
・午後遅くから岐阜で用事があるので、11 時のしなのに乗って名古屋に向かう.長野は街路樹の桜がちょうど散りかけていたくらいだったが、途中標高の高いところだと、ちょうど桜が満開だった.塩尻から木曽路に入る頃には空は快晴となっていたが、雨上がりの澄んだ空気に、新緑の明るい緑と桃か梅の白と赤とピンク、桜の薄いピンクが山肌を覆い、線路沿いには山吹が咲いていて、ここ暫く見たこともないような、鮮やかな春の色に染まっていた.今日が仕事なのが実に惜しい.まあ休日でカメラを持っていたとしても撮りきれないだろうなという感じだ.

2008/ 4/20(晴)
写真と地図
・昨日は晴れて空気も澄んでいたが、結構風が強く、殆ど何処にも行かずに過ごしたが、今日は風もおさまったのでちょっとどこかに行くことにする.
・前々から思っていたが、名古屋近郊は人工的でかつ比較的新しい公園はやたらとあるものの、自然や歴史が残っているようなところが殆ど無い.むしろ東京に住んでいたときの方が、高尾山や多摩川など自然が近い感じだ.ここ最近人工公園ばかりやたらと行っていたが、部屋の前の並木も新緑が芽吹いてきたので、ちょっと森林浴にでも行ってみることにする.
・外に行こうと思いながらぐだぐだしていたら昼前になってしまったので、とりあえず近場の定光寺自然休養林に行ってみることにする.本当ならその辺りで東海自然歩道も歩きたいところだが、定光寺駅に着く頃には 13 時頃になっているので適当に歩くだけにする.
・土岐川の渓谷沿いにへばりつく定光寺駅で降り、橋を渡って定光寺の方へ歩く.東海自然歩道から直ぐに自然休養林の中の歩道に入って、適当にのんびりと歩く.途中で東海自然歩道と再度合流し、その道を定光寺側に向かって歩き出すと、駅で一緒に降りた男の人と、そのあと同じく外国人とすれ違う.二人とも東海自然歩道を歩いて行くのだろう.
・暫く歩くと少し広い場所に出て、古びた柵の向こうに箱がいくつか転がっている.どうやら養蜂の跡のようで、既に人手は入っていないものの、その辺りには蜜蜂が大量に飛んでいる.蜜蜂は刺さないので平気だが、最近の暑さのせいか今日はやたらと虫が多い.低山ハイキングは冬場に行くことが多いのだが、新緑ということは虫も出始める季節になったということか.
・定光寺の手前の池に降りていくと、池の周りは公園になっていて、天気も良いので家族連れなどが来ている.ゆっくり一周して駅に戻るが、久々木々の中を歩いたという感じだ.けど、どうせならもっと早起きして水の綺麗な木曽川上流域に行けば良かったという感じ.

2008/ 4/13(雨)
・午後から東山動植物園に行ってみる.東山動物園は小学校の教科書に必ず載っていた象のいた動物園で、日本国内でもかなり由緒正しい動物園だが、名古屋に来て 1 年半目でようやく行く.
・意外にも人はかなり多かったが、とりあえずは昨日の水族館では居なくて見れなかったペンギンを見る.この動植物園は想像以上というかとてつもなく広く、とても回りきれないのは途中で分かってきたが、とりあえずは最奥の植物園の展望台まで上って行ってみる.今日は行くときから曇っていたが、なんだかパラパラと雨も降り始めてきたので、急いで戻るが、入り口に着くまで 30 分以上掛かっていた.動物園は人が多いが植物園は季節を選べばそこそこ静かで良いかもしれない.

2008/ 4/12(晴)
写真と地図
・幸田に枝垂れ桜公園があるというので行ってみる.明日は幸田駅から公園までさわやかウォーキングがあるので、それの案内矢印が道のあちこちに既に取り付けられていて、その通りに辿って歩くと公園に着く.今週が桜祭りでステージなどが出ているが、若干遅すぎの感じで、結構散りかかっている.
・公園で昼ごはんを食べた後、幸田駅に戻り、快速電車に乗って 1 駅の蒲郡で降りる.蒲郡駅から 10 分ほど歩くと竹島水族館があり、今日は天気も良いので結構人が来ている.かなり古びた小さな水族館だが、アシカショーまで 1 時間半くらいあるので先に竹島に行ってみる.
・竹島は蒲郡から海の上の歩道を 300m ほど歩いた先にある小さな島で、江ノ島をかなり小規模にしたような感じの島だ.橋の袂で家族連れがカモメに餌をやっていたので、橋の上からパンの小片を投げると、カモメは空中でキャッチして食べて、ナカナカ上手だ.橋を渡って竹島に着くと浜は一面貝殻で覆われていて、潮干狩りの看板が出ている.島から陸地までの間は、干潮時にはかなり浅くなるようで、アサリ漁の船が出ているが、漁師の人たちは胴長を履いて巨大な熊手で貝を獲っている.
・島から戻り、程よい時刻になっていたので水族館に入って、ぐるりと一周し、外のアシカショーのステージに行く.ものすごく小さなステージと観客席があり、今日は家族連れでいっぱいになっている.始まる前に案内が入るが、子供はプールのガラスのところまで前に来て、大人は観客席で立って見てくださいということだ.ショーが始まるが、ここまで皆が近寄れるところも少ない感じだ.大きな水族館の華麗なショーも良いが、なんというか昭和の香り漂うこういうところも捨てがたい感じ.

2008/ 4/ 6(晴)
写真と地図-各務ヶ原
写真と地図-犬山
・今日は起きるのも遅かったし既に青春18切符も使い切っているので、近場に行くことにする.以前から気になっていた名鉄各務ヶ原線の桜並木を地図で調べてみると、どうやら新境川という川らしい.一旦金山に出て金山から名鉄に乗り換え、犬山経由岐阜行きの準急に乗り換えて各務ヶ原市民公園前で降りる.
・昨日の大津は桜の有名な観光地であったが、今日のここは川の両岸に桜の古木の並木が続く純粋に花見の場所であるため、いかにも花見という感じで出店の続く土手の道には人が溢れている.桜の雰囲気を感じるのなら全然こちらの方が上なのだが、なんとなく違和感があったので、何かなと思っていたが歩いていてふと気付く.
・そもそも岐阜というか各務ヶ原がそういう土地なのかは知らないが、この川の両側に延々続く桜並木の道を埋める人たちは、みんな外国語を話している.たぶん統計的に正確に数を数えると 7-8 割くらいは日本人なのだろうが、声の大きさと必ずグループでいることと、行動の目に付きやすさから、感覚的にはこの人波に日本人は一割くらいくらいしかいないんじゃないかと感じてしまう.名古屋市内も外国人はかなり多いのだが、名古屋の場合はブラジル人が圧倒的に多く、話す言葉もポル語が殆どだが、ここでは中国語が 3 割位と韓国語が 3 割くらい、良くわからない言葉が 3 割くらいでポル語が 1 割くらいといった感じか.それにしてもこの人たちは普段はいったい何処にいるのか不思議だ.
・彼らの母国に花見のようなものがあるのかどうかは知らないが、まあお祭りの雰囲気はどこも同じようなものなのかもしれない.暫く歩いていると最初感じた違和感が何かがなんとなく分かってきた.顔は日本と同じアジアの顔なのでぱっと見た目にはあまり区別は付かないのだが、意外に日本人がやりそうでやらない行為を皆さんやるので、それが目に付いてなんとなく引っかかるのだろう.その行為というのはまずは男同士で肩を組んで花の前に立って写真を撮ってもらうということで、昔は普通だったかもしれないが今の日本人はまずやらない.次に男も女も大人が木に登って写真を撮ってもらうということで、よくよく観察すると日本人は子供でも木に登らない.というか今の子供は木登りなんて出来るのだろうか.
・この桜並木を名鉄各務ヶ原線が踏切で横切っているのだが、この辺りは名鉄線に JR 高山本線が併走しており、名鉄と JR が 20m ほど間を開けて川を横切っている.高山本線なんて殆ど列車は通らないだろうと思っていたが、特急ひだなんかも何本も走っていくのがみえた.JR は単線だし、名鉄は駅のそばで速度が遅いので、桜と列車を撮るのにはかなりいい場所のような感じだ.今日は桜は散り始めだが時々桜吹雪が舞ってとても綺麗だ.
・2 時間ほど新境川にいた後、名鉄に乗って犬山遊園で降りて犬山城へ行く.犬山遊園駅から犬山城までの木曽川沿いの道も桜並木が続いていて、桜越しに犬山城が見えてナカナカ絵になる風景だ.
・いちおうお城まで登ってみるが、中は人も多そうなので中には入らずまた木曽川まで降りてみる.このまま日没まで待っても良いかと思ったが、今日は午後から部屋を出た割には見所が多く、2GB のメモリーカードを 2 枚持ってきたにも関わらず残り残量は殆どなくなっている.それだけ撮りたくなるような光景にたくさん出会えたということで不満は無い.犬山公園駅まで戻り、帰りは上小田井から地下鉄鶴舞線に乗り換えて戻る.

2008/ 4/ 5(晴)
写真と地図
・春の青春18切符が 4 回分余っていて、今日明日がその最終週末だったのだが、会社の後輩たちと 4 人で滋賀に行くことにして一気に使い切る.鶴舞駅に集合して金山で東海道線に乗り換えるが、覚悟していたように米原行きは超満員.米原まで全く席は空くことは無く、ひたすらどんどん混み合っていく.
・米原からは 1 本やり過ごして普通電車に乗り換えて座るが、皆さんいい感じに寝ていて最初の目的地の石山駅に着く頃には、降りるのもままならないくらい激しく混んでいた.石山で京阪に乗り換えて終点の石山寺で降りる.
・目の前の宇治川では大学生がカヌーやカッターを練習していて春らしい陽気だ.10 分ほど歩いて石山寺に着くが、とりあえず門前の土産屋で早めの昼ごはんを食べることにする.名産品ばかりが入った定食があったので 2,000 円はかなり高いと思いながら頼んでみる.シジミご飯と子鮎の佃煮、鯉の洗い、赤こんにゃくなどが入っていたが、自分的には全然イマイチ.値段が半分でもまだ高すぎるくらいだったが、まあこれで次から心置きなく別のを食べれるからいいかという感じ.
・全く予備知識無しに石山寺に来たのだが、ここは紫式部が源氏物語を書いた場所で、今年はその 1,000 年目ということらしく、源氏物語千年紀というイベントや特別展示が行われていた.イベントのキャラクターはおおつひかルくんという名前の二頭身の和み系で、着ぐるみのキャラの前で皆さん記念写真を撮っているが、そのキャラの立て看板をよく見ると足にローラースケートを履いている.一緒に来た後輩の一人は去年に入社した若者なので、光源氏がローラースケートを履いてる意味は分かるかと聞いてみたら、さすがに分かっていてウケていた.
・私はあっさり寺を一周したが、彼らは結構丹念に見ているようで寺の入り口で 30 分ほど待ってようやく合流する.京阪石山寺駅まで戻り、そのまま京阪電車で今度は三井寺へ行く.三井寺駅で降りると目の前にコロッケやさんがあったので買って食べるが、注文してから揚げ始めたので熱々だった.琵琶湖疎水沿いに歩くと小さな橋があるが、そこから京都側に向かって疎水と両側の桜並木を撮った写真が、どのポスターでも使われる三井寺定番の撮影場所だった.我々もそこで写真を撮って三井寺に行く.
・階段を上って三井寺の境内に行くと、やたらとロックやジャズの音楽が聞こえていたのだが、今夜はお堂で桜祭りのロックコンサートをやるようで、バンドがそれのリハーサルを行っている.背後に桜と琵琶湖を望む展望の良い場所だが、国宝の寺でロックコンサートは始めて見た気がする.
・この寺も石山寺に負けず境内は広く、1 時間半くらいかけてぐるっと回るが、例によって後輩たちは全て細かに見て回っていたようでこれまた出口で 1 時間くらい待つ.若いのに寺社仏閣にそんなに興味があるのかと聞いてみると、寺なんか行ったのは修学旅行以来で、国宝とか重要文化財という文字をみると、ついつい念入りに見てしまったという事らしい.
・まだちょっと日が残っているので、三井寺から京阪に乗って坂本に行ってみる.石山寺や三井寺は桜は七部咲きといったところだが、坂本ではまだ殆ど咲いていない.そういえば今日来るときも大垣から草津くらいまでは殆ど桜は咲いていなかった.来る前にチェックした各地の開花情報でも、京都は満開なのに滋賀は全く咲いていなかったのだが、京都と滋賀で気候が違うとも思えず不思議に思っていたが、実際に来るとやはり咲いていない.
・石山に戻って駅前のマクドで軽く食べ、電車に乗って帰る事にする.ホームで待っていると東海道線で事故があってダイヤが乱れまくっているとの事.大垣まで直通の普通に乗るつもりだったが、とりあえず先に来た野洲行きの新快速をやり過ごして、次に来た米原行きの普通に乗る.発車すると直ぐに本来抜かれない米原行きの新快速に抜かれてしまうが、おかげで先ほどの野洲行きの新快速からの乗り換えがなかったので、途中で座ることが出来る.米原に着くと既にかなり多くの人が並んでいる.殆ど場合は米原からは JR 東海の始発電車となるのだが、今日の次の 1 本だけは JR 西日本からの直通なので、こうなると極めて運が悪く感じる.米原に着いたときには直ぐ後ろに大垣行きの普通が付いて来ているような感じだったが、後から来る新快速を先に通しているらしく、放送が掛かるごとに到着予定時刻が遅くなり、しかも次々と新快速が到着してホームは人で溢れる.
・米原始発の浜松行きなどの場合には 6 両編成なのだが、姫路のほうから直通するこの電車は 4 両編成で、しかも車内に人はいっぱい乗っているので、かなり暗澹たる状況だが、とりあえずどうにか乗ることが出来る.乗ってから時刻表をみると、この電車も予定より大幅に遅れているので、なんとなく直ぐ後ろに米原始発の浜松行きが、ガラガラの状態で着いてきていそうな感じだ.このまま着くと大垣でも本来乗り継ぐ大垣始発の新快速ではなく、米原から後ろを付いてくる新快速に乗り換えそうな感じでうんざりする.それだったら、米原で一旦外に出てゆっくりして、米原始発ので金山までゆっくり座っていけばよかったという感じ.が、どうにか大垣では 1 本前の始発のに接続が間に合ったので、猛ダッシュで階段を駆け上って座ることができた.
・鶴舞公園で夜桜をちょっと見て近くの中華やでみんなとご飯を食べて解散する.結構ハードだったが、明日も天気は良さそうなのでまた出かけてみるか.



2008/ 4/ 1 - 2008/ 4/30

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